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他の親御さんとの出会いで広がった、子育ての視野~自分の価値観や考えを押し付けていた子育てへの気づき~

「他の参加者の方々の経験を知り、子育ての視野が広がりました。子どもに自分の価値観や考え方を押し付けていたことに気づき、少し気持ちが楽になりました」 そう語るのは、中学1年生のお子さまのお母さま。ほめビリティでの実践を通じて、自身の子育ての意識に大きな変化があったと振り返ります。

【ほめビリティ公式サイト】

【ほめビリティ参加前】子どもの様子が家庭と学校で違うことへの理解が得られずに悩んでいた

――参加される前は、どのような状況でしたか?

お母さま:小学6年生の2学期から五月雨登校が始まりました。学校では問題がないにもかかわらず、子どもが学校に行きたくないと言い出したのです。友人関係も良好で、学習面でも特に困難はありませんでした。

ただ、以前より家の中では、自分の意に沿わないことがあったりすると感情的になって暴れたりすることもありました。最初は反抗期の範疇かと思ったものの、物を投げたり、実際に手が出たりすることもあり、手が付けられない状態になることもしばしばあって。中学生になり、学校には通えるようになったものの、家庭内の問題は解決しない状態が続いていました。

――お母さまとしても、どう対処すべきか悩まれたかと思います。

お母さま:そうですね。実は子どもが小学生の時に、暴力行動の原因を知りたくて病院を受診しました。その際、渋る医師に頼んでなんとか発達検査を受けたものの、特に目立った特徴は見られず、明確な診断はつきませんでした。学校生活を送れているため、具体的な支援を得ることも難しい状況でした。

また、よく無料の電話カウンセリングを利用していたのですが、毎回対応してくださる人が異なるので、その時の気持ちの整理には役立ちましたが、安定したサポートではありませんでした。

――なかなか周囲の理解を得られない状況は、とても大変だったのではないでしょうか。

お母さま:診断が出ないということは投薬による治療も必要なく、医療機関からの支援も得られない状況でした。

特に困ったのは、家と学校での様子の違いです。学校など外では全く問題なく過ごせているのに、家では自分の意に沿わないことがあると感情の制御が出来なくなってしまうこともあるので、周囲の理解を得ることが難しかったです。医師からも『家と外では違って当然』と言われ、具体的な支援を得られないばかりか、誰にも悩みを理解してもらえないことが続いていました。

【ほめビリティとの出会い】参加者同士のどんな悩みも受け入れてもらえることが励みに

――ほめビリティへの参加を決めた理由を教えていただけますか?

お母さま:医師からペアレントトレーニングを勧められ、ネットで色々と調べてみたものの費用が非常に高額な印象でした。その中で「すらら」の提供する「ほめビリティ ペアレンティング」のサービスは、比較的手頃な価格設定で、家庭でも実践できる点に魅力を感じました。

特に重視したのが匿名性です。外では問題なく過ごせているのに、家庭で感情的になってしまう。そういった家庭内の状況を、実名で他者に話すことは子どもにとって大きな負担になると考えました。

――ほめビリティに参加して、最初の印象はいかがでしたか?

お母さま:最初は、学校に通えていないお子さんが多い中、学校の話題を出すことに戸惑いがありました。五月雨登校を経験していた時期に、私自身が学校の話題に触れることを避けていた経験があったためです。

――そうした配慮もあったのですね。その後、グループでの活動は変化がありましたか?

お母さま:他の参加者の方々の投稿を読むうちに、少しずつ気持ちが楽になっていきました。同学年のお子さんを持つ方の体験談は特に参考になりました。皆さん、どんな内容でも受け入れてくださるので、私も何でも投稿できるようになりました。私が子どもを強く叱ってしまった時の後悔や悩みを共有したときには、長文で励ましの言葉をかけてくださった方もいて、大きな励みになりました。

――グループが少しでも一助となったのであれば嬉しく思います。

お母さま:実際8週間が終わってしまって、寂しいと感じました。我が子のことを色眼鏡でみられることもない環境だったので、本当に色々なことを投稿させていただきました。他の方も赤裸々に書かれるので、実際にお子さんと会ったことはないものの、その後どんな風に成長したのか、今でも少し気になっています。近所の人みたいな、そんな身近さがありました。

――何か投稿の中で印象に残っていることはありますか。

お母さま:特に印象に残っているのは、お子さんが数日にわたって入浴を拒否することが続いているという投稿でした。1週間近くお風呂に入れないお子さんがいると知り、とても驚きました。その方々も色々な苦悩を経ての経験かと思いますが、思春期でもあるので、ある程度本人の意思に任せるといった対応をされていて。一方で、私はそれまで1日入浴しないだけでも厳しく注意していた自分に気づかされました。この経験から、他の家庭にも外からは見えない様々な課題があることを知り、視野が広がりました。

――実践を進める中で、何か嬉しかったエピソードがあれば教えてください。

お母さま:子どもが褒められたかったんだと新たに気付いたタイミングがありました。期間中、私が取り組んでいることに興味を示した子どもに、学んでいることやグループに実際に褒めた内容を投稿していることを話したんです。そうしたら、褒められるような行動を積極的に取るようになって。今までも褒めているつもりだったのですが、きっと怒ることや指摘することの割合の方が大きくて、褒められている印象がなかったのかもしれません。この子はもっと褒められたかったんだということに気付きました。

――取り組んでいることを直接話されたのですね。お子さまはどんな反応をされましたか?

お母さま:まんざらでもないような感じでしたね。また私の投稿に対して、グループの方やメンターの方が子どもの行動も褒めてくれるようなリプライをしてくださっていたので、その内容も見せると凄く嬉しそうでした。思春期なので、抵抗感が強まるかと思ったのですが、色々な人から褒めてもらえるってやっぱり嬉しいものですよね。

【ほめビリティ実践後】気づいたのは、お互いを理解することの大切さ

――実践を通して、他にはどのような変化がありましたか?

お母さま:私自身の意識の変化が大きくありました。ほめビリティに参加して、以前は『早くしなさい』といった威圧的な表現を多用してしまっていたなと。しかし、実践を通じて、子どもと自分の性格の違いを認識し、お互いを理解することの大切さに気づきました。

生活習慣に関しても、以前ほど厳格ではなくなりました。例えば、休日の入浴や就寝時間について、少し柔軟に考えられるようになりました。思春期の子どもに対する適切な対応を、講座と他の参加者の体験談から学べたことがキッカケに思います。

――お子さまの行動に変化はみられましたか。

お母さま:一番の悩みであった子どもの暴力行動は、正直まだ減っていない状況ではあります。ほめビリティを始めてすぐにあった中間テストでは、今まで勉強しなさいと口うるさく言わないとしなかった子が、自主的にやるようになって、純粋に驚きました。ただ、期末テストの時はまた少し言わないとやらなくなっていたりもしていたので、まだまだ子どもの様子には波があると感じています。

ほめビリティの学びから、これからも大切にしたいこと

――最後に、これからの子育てで大切にしていきたいことはありますか?

お母さま:シンプルですが、やはり褒めることを意識し続けたいと思います。どうしても問題点に目が向きがちですが、まずは肯定的な関わりを増やしていき、最終的には暴力行動も減っていけばいいなと考えています。とはいってもまだまだ怒ってしまうこともあるのですが、子どもの成長に合わせて柔軟に対応していければと思います。

――ほめビリティの実践を通して、お母さまとお子さまの性格の違いを認識し、お互いを理解することの大切さに気付いたこと。そして、これからの子育ての中で「シンプルですが、やはり褒めることを意識し続けたい」との言葉が非常に印象的でした。貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

不安や戸惑いを抱えながらも、「子どもとどう関わればいいのか」を模索している方にとって、ほめビリティは一つの支えになるかもしれません。日々の小さなやりとりを変えることで、親子の関係性が少しずつ前向きになっていく。その一歩を安心して試せるように、LINE相談も承っております。よかったら、公式サイトで詳しくのぞいてみてください。

【ほめビリティ公式サイト】