【小学3年生で習う漢字一覧】覚えやすくなる5つの方法や音読み・訓読みの読み方を徹底解説

学年が上がるごとに覚える漢字は難しくなり数も増えていきます。小学1年生では80字、2年生では160字、小学3年生では200字を勉強します。

本記事では、小学3年生が習う漢字の字数やその種類の一覧、漢字学習においてつまずきやすいポイントについて解説します。漢字を覚えやすくする5つの方法も紹介するので、勉強に対する苦手意識を打ち消すためにもぜひ最後までご覧ください。



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小学3年生が習う漢字は200字

小学1年生は80字・小学2年生は160字の漢字を勉強しますが、小学3年生になると1年間で200字の漢字を習います。今まで以上に多くの漢字を覚えなければいけません。

小学校で習うべき漢字の数は学習指導要領で定められており、1年生から3年生までで覚えるべき漢字の数はトータルで440字にものぼります。

小学3年生になると、新たに英語・社会・理科などの授業も加わるため、他の教科を学びながら200字の漢字を覚えるのはとても大変です。効率よく勉強できる方法や、子どもに合った学び方を意識しなければいけません。

【200字】小学3年生で習う漢字一覧表

漢字 画数 音読み 訓読み
11 アク・オ わる(い)
6 アン やす(い)
13 アン

くら(い)

7
8 ゆだ(ねる)
13
8 イク そだ(てる)・はぐ(くむ)
10 イン
10 イン
12 イン の(む)
12 ウン はこ(ぶ)
8 エイ

およ(ぐ)

15 エキ
5 オウ
15 オウ よこ
9 オク
12 オン
4 ば(ける)
10
12 カイ ひら(く)・あ(ける)
9 カイ
12 カイ
12 カン さむ(い)
12 カン
13 カン
16 カン やかた
8 ガン きし
10 お(きる)・お(こす)・お(こる)
12 キ・ゴ
9 キャク・カク
7 キュウ きわ(める)
9 キュウ いそ(ぐ)
9 キュウ
10 キュウ・グウ・ク みや
11 キュウ たま
5 キョ・コ さ(る)
16 キョウ はし
13 ギョウ・ゴウ わざ
6 キョク ま(がる)
7 キョク
14 ギン
4
8 にが(い)・くる(しい)
8
7 クン きみ
9 ケイ かかり・かか(る)
12 ケイ かる(い)・かろ(やか)
6 ケツ
8 ケツ き(まる)・き(める)
9 ケン と(ぐ)
9 ケン
10
12 みずうみ
6 コウ む(かう)・む(く)
8 コウ しあわ(せ)・さいわ(い)
12 コウ みなと
5 ゴウ
10 コン
11 サイ まつ(り)
5 さら
5 シ・ジ つか(える)
6
使 8 つか(う)
8 はじ(める)・はじ(まる)
9 ゆび
12
13
6 ジ・シ つぎ・つ(ぐ)
8 こと
9 も(つ)
6 シキ
8 ジツ みの(る)・み
5 シャ うつ(る)
8 シャ もの
5 シュ おも・ぬし
6 シュ・ス まも(る)
8 シュ と(る)
10 シュ さけ・さか
8 ジュ う(ける)・う(かる)
6 シュウ
9 シュウ・ジュウ ひろ(う)
11 シュウ お(わり)
11 シュウ なら(う)
12 シュウ あつ(まる)
7 ジュウ す(む)・す(まう)
9 ジュウ・チョウ おも(い)・かさ(ねる)
宿 11 シュク やど
8 ショ ところ
12 ショ あつ(い)
7 ジョ たす(ける)・たす(かる)
9 ショウ
10 ショウ け(す)・き(える)
11 ショウ あきな(い)
11 ショウ
12 ショウ か(つ)・まさ(る)
9 ジョウ の(る)
12 ショク う(える)
5 シン もう(す)
7 シン
9 シン・ジン かみ・こう・かん
10 シン
12 シン ふか(い)
10 シン すす(む)
5 セイ・セ
16 セイ ととの(う)
8 セキ・ジャク むかし
6 ゼン まった(く)・すべ(て)
9 ソウ・ショウ あい
9 ソウ おく(る)
13 ソウ・ソ
10 ソク いき
10 ソク はや(い)・すみ(やか)
11 ゾク
6 ほか
5 う(つ)
7 タイ・ツイ
9 タイ ま(つ)
5 ダイ・タイ か(わる)・よ・しろ
11 ダイ
18 ダイ
9 タン すみ
12 タン みじか(い)
15 ダン
12 チャク つ(く)・き(る)
8 チュウ

そそ(ぐ)

9 チュウ はしら
2 チョウ
11 チョウ
調 11 チョウ しら(べる)・ととの(う)
9 ツイ お(う)
8 テイ・ジョウ さだ(める)・さだ(か)
10 テイ にわ
11 テキ ふえ
13 テツ
11 テン ころ(ぶ)・ころ(がる)
11 ト・ツ みやこ
9
7 トウ な(げる)
7 トウ・ズ まめ
10 トウ しま
12 トウ
12 トウ・ト のぼ(る)
12 トウ ひと(しい)
11 ドウ うご(く)
12

ドウ

わらべ
13 ノウ
8 なみ
11 ハイ くば(る)
10 バイ
15 はこ
9 ハタ はたけ
10 ハツ・ハッ
4 ハン
7 さか
8 バン・パン いた
5 ヒ・ピ かわ
12 かな(しい)
9 うつく(しい)
15 はな
12 ヒツ ふで
5 ヒョウ こおり
8 ヒョウ

おもて・あらわ(れる)

9 ビョウ
10 ビョウ やまい
9 ヒン しな
9 ま(ける)
11
8 ふく
13 フク
8 ブツ もの
5 ヘイ・ビョウ たいら
7 ヘン かえ(す)
10 ベン つと(める)
8 ホウ はな(つ)
8 あじ
8 メイ いのち
9 メン
11 モン と(う)
7 ヤク
16 ヤク くすり
5 ユウ ゆえ
8 あぶら
6 ユウ あ(る)
12 ユウ あそ(び)
4
6 ヨウ ひつじ
9 ヨウ
11 ヨウ
12 ヨウ
14 ヨウ さま
12 ラク お(ちる)
10 リュウ なが(れる)
10 リョ たび
6 リョウ
14 リョク みどり
5 レイ
6 レツ
15 レン
13 みち
8 かず

上記が小学3年生で習う漢字の一覧です。1年生や2年生で勉強する漢字と比べ、画数が多かったり形が複雑なものが多い傾向にあります。そのため、書き順が適当になってしまうことも少なくありません。

しかし、漢字の正しい書き順は、速くキレイに字を書くことができる一番の書き方と言えます。独自の書き方が染みついてしまうと、修正するのにかなりの時間を有してしまうため、小学3年生のうちから正しい書き順で漢字を書くことを意識させておきましょう。

小学3年生が漢字の学習でつまずくポイント

200字というかなりの数の漢字を覚える必要がある小学3年生は、漢字学習においてつまずきやすい5つのポイントがあります。

【小学3年生が漢字の学習でつまずく5つのポイント】

  • 使い慣れない「読み」が多い
  • 横棒の本数があいまいになる
  • 抽象的な意味の漢字が増える
  • 複雑な形の漢字が多くなる
  • 似た形の漢字が増える

1年生や2年生では問題がなかった子どもでも、3年生になってから漢字の勉強が苦手になってしまうケースも珍しくありません。つまずくポイントを正しく把握して対策を考えていきましょう。

使い慣れない「読み」が多い

漢字そのものは分かっているのに、普段使わない「読み」で問題を出されると答えられない子どもが多くいます。

例えば「重」という漢字の場合、単純に「おもい」といった読みの問題は答えられるのに、「しんちょうに行動する」という使い慣れていない読みで出されると答えられないケースが少なくありません。

同じように、「お弁当を持参する」の「持」という漢字を答える問題でも、「持つ」という漢字は知っているのに、「じさん」という言葉を使い慣れていないために答えられないということがよくあります。

こうした使い慣れていない読みが多くなるのが小学校3年生の漢字の一つの特徴です。漢字は知っているのに読みと一致しないために正解できず、悔しい思いをしたり苦手意識が強まることもあるため、漢字の形はもちろん、音読みと訓読みもしっかりと覚えることが重要と言えます。

横棒の本数があいまいになる

単純に漢字の形そのものをしっかりと理解できていないことで間違ってしまうケースも多くあります。例えば、「美」「着」「童」「鼻」などの漢字は横棒の本数が多く、1本多く書いてしまったり反対に本数が足りないなどの間違いが目立ちます。

こうした場合、ほとんどの漢字はその一部に「大」や「日」など、1年生や2年生で習った簡単な漢字が組み込まれているものが多いです。

漢字全体を正しく覚えられない場合には、どんな漢字が組み合わさってできているのかを理解し、それぞれの字を把握したうえで合体させると、正しい漢字を書くことができるようになります。

抽象的な意味の漢字が増える

2年生で習う漢字の中には「馬」「書」「鳥」など、具体的な物や情景をイメージしやすいものが多くありますが、3年生で習う漢字には「様」「福」「部」など、単体だけでは目で見て確認できない抽象的な意味の漢字が多い傾向となっています。

漢字の意味をとらえにくいものは、何度書き取り練習をしてもすぐ忘れてしまったり、定着せず覚えられないことも少なくありません。日常生活の中でもあまり使わない漢字であれば、なおさら覚えにくくなってしまいます。

このような抽象的な漢字の場合、先ほどと同じように組み合わせを把握することで覚えやすくなり、しっかりと記憶に定着しやすくなるため、漢字を分解して一つ一つの組合せを理解できるようにしておきましょう。

複雑な形の漢字が多くなる

小学3年生で習う漢字は、1・2年生と比べると複雑な形のものが多いです。なんとなく漢字の雰囲気は分かっているものの、細かな部分までしっかりと把握できていないケースが増えてきます。

例えば、複雑で覚えにくいのが「感」です。「口の上に一は書く?」「ノは書く?」「`はつける?」など、迷ってしまう部分が多くあります。

その他にも、見慣れない漢字や複雑な形のものも多くあるため、一つ一つの形をよく意識して細かな部分まで正しく認識できるようにしておきましょう。

似た形の漢字が増える

1年生・2年生で習った種類もあわせ、3年生では似た形の漢字を非常に多く学びます。

【主な似た漢字の種類】

  • 主・住・注・柱
  • 反・坂・板・返
  • 由・油・横・笛(画・黄)
  • 持・待・侍・詩(時・寺)

※()の中の漢字は小学2年生で習う漢字

上記のように、形が似ている漢字は非常に多く、同じ部分が繰り返し登場しています。形が似ている漢字の中には似た読み方をするものも少なくないため、テストで誤った解答をしてしまうことも少なくありません。

似た漢字を正しく把握するためには、それぞれの組み合わせを正しく把握することが重要です。例えば、「主」という漢字に異なる部首が組み合わさることで、それぞれ全く違った漢字になります。

「柱」にはきへん、「注」にはさんずいなど、どの部首がつくかにより意味を区別することができるため、正しい使い方をしっかりと把握することが可能です。

小学3年生で習う漢字を覚えやすくする5つの方法

「つまずきやすいポイントは分かったけれど、実際にどう勉強すればいいか分からない」「漢字を効率よく覚えるための勉強方法が知りたい」など、保護者の中にはどのように学習させればいいか分からず悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。

ここからは、小学3年生で習う漢字をスムーズに覚えるためにおすすめの勉強方法を紹介します。

【小学3年生で習う漢字を覚えやすくする5つの方法】

  • 漢字を分解して覚える
  • 漢字を読みながら書く
  • 好きな物事に結びつけて覚える
  • プリント・ドリルを利用する
  • スマホやタブレットで利用できる学習教材を使用する

それぞれについて詳しく解説するので、子どもに合った学び方をぜひ見極めてください。

①漢字を分解して覚える

先ほどもお伝えしたように、漢字を分解して一つずつの部品を正しく把握して覚える方法があります。小学3年生で習う漢字は、1・2年生で習っている漢字が組み合わさってできているものも多くあり、分解することで覚えやすくなるのがポイントです。

例えば、「火+田=畑」「足+各=路」「竹+寺=等」など、漢字を分解して覚えるようにすると間違いが少なく効率的に覚えられます。

②漢字を読みながら書く

漢字を覚えるためには、まずその読み方を把握することが大切です。漢字を覚えたとしても、正しい読みが理解できていなければテストで解答できません。間違いなくスムーズに漢字を覚えるためにも、読みを声に出しながら勉強するようにしましょう。

漢字の形を目でしっかりと見ることで視覚、声に出して自分自身で聞くことで聴覚、漢字を書くことで触覚を刺激することになるため、定着しやすく記憶にも残りやすくなります。

③好きな物事に結びつけて覚える

ただ単に勉強をするだけでは、集中力が切れてしまったり勉強に対してやる気が起きないことも少なくありません。そんな時は、子どもが好きなアニメ・ゲーム・テレビ・タレントなど、好きな物事に結びつけて覚えてみましょう。

好きなアイドルやタレントの名前に使われている漢字だったり、アニメの登場人物の名前と紐づけるのもおすすめです。また、「切符」「鉄道」「路線」など関連性があるものをまとめて覚える方法もあります。

④プリント・ドリルを利用する

漢字を覚えるためには、やはり書くことがとても大切です。漢字を見ただけでは細かな部分が曖昧になってしまうこともあるため、とにかく何度も書いて形を正しく認識することが欠かせません。

そんな時には、プリントやドリルなどを活用してひたすら書いて覚えましょう。物事を覚えるためには、インプットとアウトプットの繰り返しが大切です。

プリントやドリルなどの場合、漢字の形だけでなく正しい書き順をしっかり身につけることも可能になります。

⑤スマホやタブレットで利用できる学習教材を使用する

繰り返し書いて覚えるプリントやドリルの活用は、正しく漢字を覚えられる反面、保存場所を確保しなければいけなかったり、以前勉強した漢字をもう一度勉強し直すために探し出さなければいけないなどのデメリットもあります

こうした部分を解決するためには、スマホやタブレットで利用できる教材の使用がおすすめです。タブレット学習の「すらら」は、曖昧に覚えている漢字を改めて勉強し直すことができる無学年方式のため、自分のレベルに合わせた学びができます。

読み方が複数ある漢字でもそれぞれの用例を意識しながら学習ができるうえに、読みと書きに分かれているため、「苦手な漢字の書き取りを集中して勉強したい」「読み方を徹底的に学びたい」といった学習も可能です。

まとめ:苦手意識をなくして漢字学習を楽しみながら行いましょう!

小学1・2年生と比べると複雑で難しい漢字を勉強する3年生は、今までのようにスムーズに覚えられずつまずいてしまうことも少なくありません。

覚えるべき漢字の数も多く、さらに英語・社会・理科など新しい教科も増えるため、なかなか思うように覚えられないケースもあります。

本記事でお伝えしたつまずきやすいポイントを事前に正しく把握しておけば、苦手意識を持ってしまう前に対策を講じることが可能です。また、覚えやすくするための方法も子どもにマッチするやり方を見極めてください。

小学3年生は小学校6年間で特に漢字の勉強を難しいと感じやすいされていますが、子どもに合った勉強の仕方が分かっていれば、効率よく漢字学習にも取り組めます。本記事の内容を参考に、苦手意識をなくして楽しみながら漢字をマスターしていきましょう。



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