【小学生で習う読み方が難しい漢字】小学1年生〜6年生までの難読漢字をご紹介

小学生は学校でさまざまな教科を勉強しますが、なかでも特に大切なのが漢字です。漢字の読み書きは、他教科の問題を解くうえでも特に重要となりますが、なかにはとても難しくスムーズに覚えられない漢字もあります。

大人からするとさほど難しくないものでも、子どもから見るとまだまだ複雑で難しく感じてしまう漢字は多いです。

本記事では、学年ごとに読み方が難しい漢字を一挙にご紹介します。どんな漢字が子どもにとって難しいのかをよく理解し、漢字学習を正しくサポートできるように、ぜひここでお伝えする情報を参考にしてください。



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小学生で習う漢字は1,026字

悩む子ども

小学生が習う漢字は全部で1,026字あります。学習指導要領の内容は2020年に見直され、覚えるべき漢字の量が変更となりました。学年ごとの覚えるべき漢字の数は下記の表のとおりです。

学年 漢字の数
1年生 80字
2年生 160字
3年生 200字
4年生 202字
5年生 193字
6年生 191字

1年生から3年生は変更がありませんが、4年生・5年生・6年生は追加されたものがあるため、それぞれ1年間で覚える量が増えました。

4年生では、47都道府県で使用するすべての漢字を覚えることになりますが、「愛媛(えひめ)」「鳥取(とっとり)」「茨城(いばらき)」「大分(おおいた)」など、文科省が示している常用漢字表にはない特別な読み方も一緒に勉強します。

【1文字】小学生で習う読み方が難しい漢字

子ども 不安

漢字はたった一つの文字でも多くの読み方が存在します。そのため、「この読み方は分かるけれど他を知らない」「なぜこの文章にこの漢字を使用するのか分からない」といったことも少なくありません。

ここでは、小学1年生から6年生までで習う漢字のなかで、読み方が難しい1文字のものを紹介します。大人でも知らない読み方や難しいと感じるものも多くあるため、正しい漢字の読み方をしっかりと理解しておきましょう。

【小学生で習う読み方が難しい1文字の漢字】

  • 小学1・2年生で習う読み方が難しい漢字
  • 小学3・4年生で習う読み方が難しい漢字
  • 小学5・6年生で習う読み方が難しい漢字

【1文字】小学1・2年生で習う読み方が難しい漢字

漢字 画数 読み方
2 あまた
3 おとこ
3 なんじ・むすめ
9 こうべ
5 かなめ・まなこ
8 あたい
14 ことば
5 せりふ
3 ほとり
3 よろず
7 ことば
9 しぐさ
8 みやこ
5 いにしえ
5 りっとる
6 こもごも
10 ことわり
7 やしろ
6 メートル
6 よわい・みのり
3 たくみ
18 かんばせ
4 おおやけ
11 いなかや
11 くみひも
5 しもべ・うてな
9 ならわし・すがた
8 みうち
7 あぜみち
13 いなずま
6 ところ
13 しばしば

小学校低学年で習う漢字そのものは簡単なものがほとんどですが、難しい読み方をするものも数多く存在します。

1年生・2年生は、漢字の勉強をはじめたばかりで字を覚えるだけでも大変な時期です。その時に、普段使わないような言葉を覚えるのは非常に困難で、正しい使い方も良く分かりません。

ほとんどの場合、小学校低学年でこうした難しい読み方を覚えることはなく、テストの問題として出題されることもありませんが、学校や先生によっては授業でさらっと教えることもあります。

【1文字】小学3・4年生で習う読み方が難しい漢字

漢字 画数 読み方
2 ひのと
9 さかい
9 いばら・くさぶき
14 しろがね
14 うまや
11 つれあい
5 ダース
9 あがた
15 ねりぎぬ
調 16 みつぎ
9 いくさ・つわもの
4 あくび
6 よびな
8 めもり
16 やかた
13 おとこ
9 たましい
7 つぼね
10 かこい
13 くろがね
12 ひなた
9 ひとえ
7 つれあい
12 はしご
12 すなお
12 よわい
12 わらじ・わらべ
9 まろうど
7 いくさ
11 いくさ
9 むしろ
5 ほとり
13 こころ
13 くるま
7 くすし
18 ひたい
8 つかさ
9 ありさま
10 ゆあみ
15 ほとぼり
5 ひつじ
7 たかつき
8 きもの
8 たぐい・ためし
10 おうし
15 からくり・はずみ
8 しもべ
8 はなぶさ
5 いいわけ
8 みやこ
便 9 いばり
6 おのおの
5 わかじに
15 しるし
4 いげた
8 いかん
8 くだもの
8 つかさ・おおやけ
7 いくさ・つわもの
7 まるた
8 フラン
14 からくり・かんぬき
10 ともがら
7 ちまた

3年生・4年生の漢字は、1年生や2年生と比べると形が難しく複雑になっています。また、生活のなかで頻繁に使うようなものは少なく馴染みがない読み方が増えるため、簡単に覚えられるようなものではありません。

しかし、表にもあるような「茨(いばら)」など、47都道府県に使用されている読み方が難しい漢字は、正しく学習することで4年生のうちに全て覚えることが可能となります。

【1文字】小学5・6年生で習う読み方が難しい漢字

漢字 画数 読み方
10 みやこ・いくさ
15 やきもの
10 こころ
6 かたまり
11 おんな
13 ひじり
8 いにしえ
10 みやつこ
7 かたち・かきつけ
12 みつぎ
10 うつつ
10 わざおぎ・たわむれ
8 もののふ
5 とこしえ
5 たぐい
5 ふびと・さかん
14 あかがね
3 さむらい
9 まつりごと
15 とじいと
10 たから
8 てがた・わりふ
13 やくわり
14 もののけ
14 たまたま
11 ぶんまわし
12 やから
15 ならわし
3 つちのと
11 たていと
11 はかりごと・ほぼ
13 あらがね
10 なかま
10 きざはし
5 かんむり・はなびら
13 みずもり
10 しゅくば
10 デシメートル
11 ところ・さかい
11 おもむき
11 わりあい
垂・れる 8 しなだ・れる
傷・なう 12 そこ・なう
派・わす 8 つか・わす
7 はしがき・まなびや
11 たかどの
8 まごころ
秘・す 10 かく・す
劇・しい 16 はげ・しい
座・す 10 いま・す
済・す 11 わた・す

5年生・6年生になると、読み方だけではなく漢字そのものの難易度もこれまで以上に上がっています。

ここで紹介した難しい読み方のなかには、普段の生活に馴染みがないものであっても小説・本・ゲームなど、さまざまな場面で使用されているケースがあります。

例えば「士(さむらい)」「武(もののふ)」などは、戦国時代の武将が登場するゲームなどで活用されていることも少なくありません。「政(まつりごと)」「漢(おとこ)」などといった種類も、なんとなく見たことがあると感じる子もいます。

【2文字以上】小学生で習う読み方が難しい漢字

勉強している様子

難しい読み方の漢字は、2文字以上の組み合わせでまた違った新しい読み方となるケースがあります。学年別でそれぞれの難しい読み方となる漢字をみていきましょう。

【小学生で習う読み方が難しい2文字以上の漢字】

  • 小学1・2年生で習う読み方が難しい漢字
  • 小学3・4年生で習う読み方が難しい漢字
  • 小学5・6年生で習う読み方が難しい漢字

【2文字以上】小学1・2年生で習う読み方が難しい漢字

漢字 画数 読み方
百足 13・7 むかで
木耳 4・6 きくらげ
山女 3・3 やまめ
心太 4・4 ところてん
一朝一夕 1・12・1・3 いっちょういっせき
海星 9・9 ひとで
田作 5・7 たづくり・たつくり
黒子 11・3 ほくろ
水母
海月
4・5
9・4
くらげ
天道虫 4・12・6 てんとうむし

天牛

4・4 かみきりむし
十六夜 2・4・8 いざよい
天魚 4・11 あまご
岩魚 8・11 いわな
四方山 5・4・3 よもやま
目高 5・10 めだか
水馬 4・10 あめんぼ

1・2年生で習う2文字以上の難しい読み方の漢字は多くありますが、生活のなかで目にする機会があるものは主に上記のような種類となります。なかでも、「百足(むかで)」「心太(ところてん)」などは、見たことがある子も少なくありません。

「一朝一夕(いっちょういっせき)」などの四文字熟語になると難しい読み方になる漢字もありますが、漢字そのものは難しくないことがほとんどです。

【2文字以上】小学3・4年生で習う読み方が難しい漢字

漢字 画数 読み方
山羊 3・6 やぎ
金平 8・5 きんぴら
守宮
家守
6・10
10・6
やもり
無花果 12・7・8 いちじく
宿借 11・10 やどかり
案山子 10・3・3 かかし
然も 12 しか・も

1・2年生と同様に、漢字そのものは難しくないものがほとんどです。また、見たこと・聞いたことがある単語も多く、全く聞き慣れない言葉よりも馴染みがあるため、読み方は難しくても記憶に残りやすいでしょう。

なかでも、星座に含まれる「山羊(やぎ)」や畑にある「案山子(かかし)」などは生活に密着しているもののため、既に覚えている子も少なくありません。

【2文字以上】小学5・6年生で習う読み方が難しい漢字

漢字 画数 読み方
河馬 8・10 かば
百舌鳥 6・6・11 もず
子生婦 3・5・11 こんぶ
波布 8・5 はぶ
半片 5・4 はんぺん

5・6年生で習う2文字以上の読み方が難しい漢字では、「読み方は知っているけれど他の漢字で覚えている」というものが多いです。例えば、「子生婦(こんぶ)」は「昆布」というのが一般的な漢字として知られています。

「子生婦」は結納品の一つで、ものとしては昆布と一緒です。このように、同じものでも状況に合わせて漢字が異なるため、正しく使いこなすのが難しいと言えます。

まとめ:読み方が難しい漢字でも使う漢字は簡単で単純なものが多い

本記事では、難しい読み方の漢字を学年別に詳しく紹介しました。

小学校の6年間では1,026字の漢字を習い、同時にそれぞれの読み方も理解しなければいけません。漢字によっては音読みと訓読みの違いだけでなく、一般的な読み方の他に特別な読み方を有するものもあります。

テストの問題として出題されることは少ないですが、受験や資格試験などでは問われることもあるので、しっかりと理解しておきましょう。

読み方が複雑で難しくても、使う漢字は簡単なものが多いです。普段の生活では馴染みがないものであっても、意識してみると至るところで使われていることもあります。

全てを強制的に覚えさせる必要はありませんが、ぜひどんな場所で使用されているかチェックしてみてください。



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