【帰国子女とは?】定義から読み取れる判断基準や中学・高校入試における条件を徹底解説
- 帰国子女の定義はご存じですか?「帰国子女」という言葉は、一般的な意味と入試における基準とで判断が違います。
- そこで、本記事では帰国子女の判断基準や入試における条件などを徹底解説していきます。ぜひ、お子さまやご家族の状況と合わせてお読みください。
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もくじ
帰国子女の定義は「親の仕事の都合などで海外で長く過ごして帰国した子ども」
帰国子女とは、「親の仕事の都合などで海外で長く過ごして帰国した子ども」のことです。辞書にはそのように定義されています。
「親の仕事の都合など」となっているので、例えば親の語学留学などで一緒に海外に行った場合も当てはまると言えます。期間も「長く」とあり、明確に決められているわけではありません。ただし、入学試験などで「帰国子女枠」を利用する場合は、その学校が設けた帰国子女の基準をクリアする必要があります。
また、子どもが親元を離れて海外に勉強をしに行く留学とは区別され、留学生が帰国しても帰国子女にはなりません。さらに付け加えると、まだ帰国していない海外在中の子どもは「海外子女」と呼ばれます。
帰国子女の「子女」とは?息子・娘のこと
帰国子女の意味はわかりましたが、「子女」はあまり聞き慣れない言葉ですよね。これも、辞書で調べてみました。
帰国子女が性別に関係なく「子ども」のことを指していることを考えると、今回は①の意味で捉えるのが正しいと言えます。つまり、息子や娘のことで「子女=子ども」と言うことですね。
帰国子女の判断基準
さて、帰国子女の言葉の意味はわかりましたが、明確な基準はありませんでした。では、教育の現場ではどうでしょうか。ここでは、国が定める基準をもとに、帰国子女の判断基準を明確にしていきましょう。
総務省が公開している情報には、帰国子女の定義に関して次の2つの記述がありました。
「帰国子女」とは、海外勤務者等の子女で、引続き1年を超える期間海外に在留し、年度間(4月1日から翌年3月31日)に帰国した児童・生徒をいいます。
「帰国児童生徒」とは、海外勤務者等の子供で、引き続き1年を超える期間海外に在留し、各年度の4月1日から3月31日までに帰国した児童生徒をいう。
「帰国児童生徒」という言葉も、帰国子女に関する資料の一部として使われている表現です。この2つの記述をまとめると、帰国子女に関して3つの基準があることが分かります。
【基準①:理由】親の都合による海外滞在であること
1つ目の基準は、親の都合による海外滞在が理由であることです。この場合、海外勤務者等とあるので、必ずしも仕事の都合だけではありません。
また、先にも述べましたが、自分の意思で海外に滞在する「留学」とも意味が異なります。
【基準②:期間】連続して1年以上滞在していること
次に2つ目の基準が、期間です。「引き続き1年を超える期間」とあるので、連続して海外に1年以上滞在していることが基準になります。つまり、同じ学年の1学期から3学期の間に海外に行って戻ってくるのでは、帰国子女にならないのです。
では、1年を超えていればどの学校でも帰国子女として認定されるかと言えば、そうとも限りません。実は、学校によって定める期間が違うため、注意が必要です。日本では2年以上の滞在で帰国子女の認定をしている学校が多いので、「帰国子女枠」を利用したいなら連続して2年以上滞在していると安心でしょう。
また、付随して帰国後1年以内を帰国子女枠の条件としている学校も多いので、帰国後の編入や入学を検討している場合はその辺りもしっかり調べる必要があります。
【基準③:年齢】学齢期であること
そして、3つ目の基準が年齢です。総務省では帰国子女を、「年度間(4月1日から翌年3月31日)に帰国した児童・生徒」と定めています。さらに同じ資料の中には次の一文があり、小学校・中学校の学習指導について述べていることから、学齢期にある子どもを指していると言えるでしょう。
小学校学習指導要領及び中学校学習指導要領の第1章総則において、帰国児童生徒については、学校生活への適応を図るととともに、外国における生活経験を生かすなどの適切な指導を行うよう規定されている。
学齢期とは、義務教育を受けるべき年齢のことです。辞書でも次の通り、説明されています。
学齢(がくれい)
① 保護者が子女を義務教育諸学校に就学させる義務を負う期間。現在では学校教育法で、満六歳に達した翌日以後の最初の学年の初めから満一五歳に達した日の属する学年の終わりまで。戦前は時期によって違いがあった。学齢期。
つまり、小学校に上がる満6歳から中学校を卒業する満15歳までの間のことで、この期間内に海外に滞在し帰国した子どもを帰国子女(または帰国児童生徒)と言っています。
中学・高校入試における帰国子女の定義
ここまでは、一般的な帰国子女の意味や定義について述べてきました。次は中学・高校入試における帰国子女の定義を見ていきましょう。
学齢期の子どもにおいて帰国子女であることが影響するのは、帰国後の学校への編入や入学です。その中でも、最も影響が大きいのは中学や高校の入学試験ではないでしょうか。入試における定義というのは、「帰国子女枠」での出願資格があるかどうかです。
中学入試では、海外経験が短くて1年以上、長いと3年以上など学校によって定義が異なります。また、海外在留経験のある者とし、期間を特に問わない学校もあります。高校入試も同じで、海外滞在期間が1年以上、2年以上、3年以上と学校によりけりです。
子どもが入学を希望する学校の帰国子女枠に入るかどうかは、学校ごとに調べる必要がありますね。
帰国子女に関するよくある質問
次に、帰国子女に関するよくある疑問を調べてみました。
帰国子女の由来・語源は?
帰国子女の「帰国」は、海外から日本に戻ってきたことを言います。子女は、辞書の記述にもあった通り、「息子や娘。子ども」の意味です。
では、なぜ子どものことを「子女」と言うのでしょうか。これは、語源から「子」が男の子ども、つまり「息子」を、「女」が女の子ども、つまり「娘」を表しているからです。
他の例を挙げると「王子」と「王女」も「子」と「女」がついて息子と娘を表していますね。そう考えると、帰国子女という表現が特別変わった表現というわけではないことが分かります。
帰国子女は男の場合も使える?
「子女」が性別関係なく子どものことを表すので、当然「帰国子女」は男女ともに使える言葉です。子女という言葉自体が日常では聞きなれない言葉ですが、教育現場やそれに関わるところでは帰国子女という言葉が使われています。
これまでなんとなく海外から帰国した子どものことを帰国子女と呼んでいた人も、定義がわかってどのような場合にこの言葉を使うのかご理解いただけたのではないでしょうか。
まとめ:帰国子女には定義がある!入試で「帰国子女枠」を利用するなら学校ごとの条件も押さえよう
帰国子女の定義には、一般的な言葉の意味と入試における帰国子女枠の基準で違いがあることが分かりました。お子さまが一般的な帰国子女の定義に当てはまっても、海外に滞在している年数などで入学したい学校の帰国子女枠の基準に入っているとは限らないということです。
もし入試で帰国子女枠の利用を考えているなら、学校ごとに受験の条件を知っておく必要があります。帰国子女枠に該当するかどうかで入試の内容も変わってしまうので、「受験することを決めた」または「受験するかどうか迷っている」という場合も早めに調べ始める方が良いでしょう。
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