【不登校中の勉強はやり直しできる?】学習の進め方や遅れを取り戻すための方法を徹底解説

「すらら」の問合せ窓口には保護者の方から不登校のお子さまの学習に関する相談を多く頂戴します。休んでいる間の遅れを取り戻せるのか、また家庭での学習の進め方について多くご相談をいただきます。

そこで今回は、不登校中の勉強の進め方や遅れを取り戻すための方法を詳しく解説します。不登校の子がやるべきことやおすすめの学習方法も紹介するのでご参考になりましたら幸いです。



この記事を読む方で、お子さまの「不登校」についてお悩みではないですか?
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不登校の勉強の遅れに関する情報

まずは、不登校の勉強の遅れに関する情報を確認しましょう。大切なポイントは以下の2つです。

【不登校の勉強に関する情報】

  • 不登校中は勉強に遅れてしまうのは事実
  • 学校の授業スピードは早くないので追いつくことは可能

それぞれについて解説するので、勉強を再開する前に確認してください。

不登校中は勉強に遅れてしまうのは事実

不登校になることで勉強が遅れてしまうのは仕方がないことです。学校が一人の生徒のために待ってくれることはないので、休んでいる間の授業の分は必ず遅れてしまいます。

また、不登校になって精神状態が安定していない場合、家で勉強することも難しいことでしょう。

しかし焦りは禁物です。後述しますが、学習の遅れは後から取り戻せるので、まずは心身をしっかりと休ませましょう。

学校の授業スピードは早くないので追いつくことは可能

不登校になることで一時的に勉強が遅れてしまうことはあります。しかし、学校の授業のスピードは決して早くないので追いつくことは可能です。

不登校の期間が長い場合でも自分に合う勉強方法を見つけることができれば、学校の授業に追いつくことは難しくありません。また、自分のペースで勉強できるため学校の勉強を追い越すこともあります。

不登校でも高校に入学できる?選択肢は減るが可能!

小・中学校で不登校だったとしても高校に入学することはできます。ただし、不登校になると出席日数が少なくなってしまうため、内申点を加味する全日制の公立高校への進学は難しいかもしれません

私立高校であれば、独自の採点基準を設けているところも多いので、不登校の子どもでも合格しやすいです。また、定時制高校や通信制高校など出席日数が合否に影響しない高校もあります。

出席日数が足りている子どもと比較すると選択肢は減りますが、高校に進学できることは覚えておきましょう。

不登校の小・中学生が勉強する際のポイント

学校のように指導してくれる人がいないと、どのように勉強に取り組めば良いか分からないでしょう。不登校の小・中学生が勉強する際は、以下のポイントを押さえてください。

【不登校の子どもが勉強するポイント】

  • 分からなくなった単元からやり直す
  • 最初は短時間からスタートする

ポイントを把握しておけば勉強を継続しやすくなります。詳しく解説するのでチェックしてください。

分からなくなった単元からやり直す

まずは自分が理解できている単元を洗い出して、分からなくなった内容から勉強を再開しましょう。学校の進度に合わせて勉強を再開しても、理解できていない部分があるとつまずいてしまいます

学習のつまずきは勉強が嫌いになる原因の一つです。勉強を継続するためにも分からない部分をなくすことから始めてください

しかし、学校のように先生がいないので解決できないこともあります。そのような時は、無理をせずに家庭教師や通信教育などを利用してください。

最初は短時間からスタートする

不登校の子どもが勉強をする時は、1日30分〜1時間というように短時間から再開するのがおすすめです。いざ勉強をしようと思っても、学校を休んでいた期間が長いと集中力が続きません

また、1日だけ勉強することができても継続できなければ意味がなくなってしまいます。継続して勉強するためにも、短時間からスタートして精神的な負担を減らしてあげましょう

勉強を再開する前にやるべきこと

不登校の子どもが勉強をする時は、いきなり再開するのではなく準備をしましょう。準備を整えてから勉強を再開することで効率がアップします。 また、途中で勉強が嫌になることも防げるでしょう。

ここでは、勉強を再開する前にやるべきことを3つ紹介します。

【勉強を再開する前にやるべきこと】

  • 部屋を片付ける
  • 体力・筋力を確保する
  • 生活リズムを昼型にする

それぞれについて詳しく解説します。

部屋を片付ける

勉強を再開する前に、まずは部屋の状態を確認し片付けをしましょう。部屋が散らかっていると集中力は低下します。また、部屋に置いてあるものに気が取られてしまい勉強が中断されることも考えられます。

そのため、まずは勉強をする部屋の片付けをしてください。部屋の片付けをすることで気分もスッキリして、勉強だけでなく普段の生活にも良い影響を与えます。

体力を確保する

体力を確保することも勉強を再開する前に取り組んでほしいことの1つです。体力は一見勉強とは関係ないように思われますが、体力がないと勉強中に集中力が切れてしまいます。また、勉強に取り組む意欲も湧いてきません。

不登校になり家にばかりいると自然と運動量は少なくなります。体力がすでに落ちていることが考えられるため、まずは体を動かしましょう。無理をして運動する必要はありませんが、散歩をするなど普段の生活に少しの運動を取り入れてください。

生活リズムを昼型にする

不登校になると朝起きて学校に行くルーティンがなくなるため、生活リズムが狂いやすいです。昼夜逆転した生活を送っている人もいるかもしれません。

勉強をする上で生活リズムを整えておくことは重要になります。なぜなら、昼の方が集中力が高まりやすく、勉強をサポートするサービスも充実しているからです。

昼型の生活に変えるだけで、塾や家庭教師などを利用することができる上に、図書館に行って調べものをすることもできます。眠くなくても夜になったら布団に入る習慣をつけてください。

不登校で勉強をやり直したい子どもにおすすめの学習方法6選

不登校の子どもが勉強をやり直す場合、以下の6つの学習方法がおすすめです。

【不登校の子どもの学習方法】

  • 家庭教師
  • 教育支援センター(適応指導教室)
  • フリースクール
  • 個別指導塾
  • 集団指導塾
  • 通信教育(タブレット学習)

それぞれの学習方法について把握し、子どもの性格や状況に合うものを選択することが大切です。詳しく紹介するのでぜひチェックしてください。

①家庭教師

家庭教師は、自宅に講師の先生を招いて勉強を教えてもらう形式です。家から出る必要がないため、自宅から出たくないという子どもにもぴったり。子どものペースで学習を進められるだけでなく、分からないところを気軽に聞くことも可能です。

ただし、マンツーマンでの指導となるためコミュニケーション能力や講師との相性が重要になります。子どもの意思・状況を加味しながら利用を検討してください。

子どもと先生の相性が合わないのであれば講師のチェンジも検討しましょう。

②教育支援センター(適応指導教室)

適応指導教室とも呼ばれる教育支援センターは、教育委員会が運営している学校復帰を目的とした機関です。公立の施設なので学校と同様に無料で通えます。また、勉強だけでなくメンタルケアを受けられるため、不登校から復帰したい子どもにぴったりです。

ただし、あくまでも学校復帰が目的なので勉強だけをしたい人にはおすすめできません。子どもに合う選択であるかよく考えてから通いましょう。

③フリースクール

フリースクールは、さまざまな理由から不登校や引きこもりになった子どもが学校の代わりに過ごす場所です。NPO法人やボランティア団体などが運営する民間の教育機関なので、方針や教育理念はさまざまですが、多くの場合で子ども達の居場所を作ることを目的としています。

一番のメリットは、子どもの精神面のケアもしっかり行ってくれること。家族以外の人と関わりを持てるので、子どもの成長に良い影響を与えます

また、小・中学校と連携していることも多く、フリースクールへの登校が学校の出席扱いとされるケースもあります。高校受験を控えた中学生にとっては大きなメリットでしょう。

ただし、前述したように施設によって教育方針が異なるので、勉強にどれくらい力を入れているか事前に確認しておきましょう。

④個別指導塾

個別指導塾は、マンツーマンもしくは少人数で授業を受ける塾のことです。外出する練習になる上に、家とは違った場所で勉強することで子どもにとって気分転換にもなります

また、講師が付くので分からない部分をその場で解決できます。最近では不登校の子どもへの配慮を行っている塾も増えているため、通う前に確認しておくと良いでしょう。

ただし、塾に通うことで家族以外の人と接触する機会が増えます。不登校となった原因が人間関係の場合は、同級生と合わない場所を選ぶなどの配慮が必要となるでしょう。

⑤集団指導塾

集団指導塾では、同じ年の生徒と集団で授業を受けることになります。小・中学校と同じような形式で授業が行われるため、学校復帰の練習にもぴったりです。人間関係に不安を抱えていない子どもなら、集団塾の中で友達ができたりと楽しむこともできます。

ただし、学校と同じようにグループが形成されることも少なくないため、人間関係が原因で不登校となった子どもには不向きかもしれません。また、学習のペースを個々に合わせることができないため、勉強についていけなくなる場合もあります。

⑥通信教育(タブレット学習)

通信教育(タブレット学習)は自宅にいながら自分のペースで学習できるので、生活リズムが整っていない子どもにおすすめです。人に教わらずに勉強できるため、対人関係に苦手意識がある場合でも安心でしょう。

通信教育を選ぶ際は過去にさかのぼって学習ができる「無学年式」の教材をおすすめします。また、子どもがモチベーションを保って勉強を継続できるように、ゲーム感覚で学習ができる工夫も施されています。条件を満たせば所属の学校の出席扱いとなることもあるため、出席日数が気になる場合にもぴったりです。

まとめ:不登校中の勉強はやり直しできる!自分に合う学習方法を見つけて遅れを取り戻そう

今回は、不登校中の勉強の進め方や遅れを取り戻すための方法を詳しく解説しました。不登校になることで勉強に遅れは出ますが、自分に合う学習方法を見つけることができれば追いつけます。諦めずに粘り強く勉強を続けましょう。

不登校児におすすめの学習方法はいくつかあります。当記事を参考に、子どもが不登校になった原因や状況を加味して適切な学習方法を見つけてください。



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