【不登校で勉強がわからない】自宅でできるおすすめの勉強手順や勉強を継続する3つのコツを解説

「すらら」の問合せ窓口には保護者の方から不登校のお子さまの学習に関する相談が多く寄せられます。例えば、通信教育は先生がおらず、ひとりで勉強する独学のような状況。自宅で1人でも学習可能なのかご相談をいただくことがあります。
そこで今回は、不登校の子どもが自宅でできる勉強手順や勉強を継続させる方法について解説していきます。不登校のお子さまにおすすめの学習方法も詳しくご紹介していくので、ご参考になりましたら幸いです。



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不登校になると勉強がわからなくなってしまう

学校に通っていれば、自分から何もしなくても勉強を教えてもらえる環境があります。しかし、不登校になると誰も勉強を教えてくれないので、何から手を付けていいのか分からなくなってしまいます。

また、不登校になってしばらくは子ども自身も疲弊していることがあるため、心身が回復するまですぐに勉強に手をつけるのは難しいかもしません。

では不登校による勉強の遅れは取り戻せないのかというと、決してそうではありません。効果の高い勉強手順と勉強方法を取り入れることで、遅れは十分に取り戻すことができます。

4つのステップで進める!不登校の子どもにおすすめの勉強手順

ここからは不登校生におすすめの勉強手順について解説していきます。必要なステップは次のとおりです。

  1. STEP1:授業でどこまで進んでいるのか先生に確認する
  2. STEP2:その箇所の問題を解いてみる
  3. STEP3:分からない箇所を過去に習ったところへ戻って勉強する
  4. STEP4:納得いくまで繰り返す

手順を意識して勉強に取り組めば、効率がグンと上がります。最短距離で学力の向上を図るために、ぜひ覚えておきましょう。

STEP1:授業でどこまで進んでいるのか先生に確認する

まずは、現状把握が必要です。子どもが直接学校の先生に聞くのはハードルが高い場合があるため、保護者の方から、授業でどこまで進んでいるのか、今の進捗状況を先生に確認してみましょう。

勉強は長期的に向き合わなければならず、適切に進めるには計画性が欠かせません。そのため、授業と子どもの間にどれくらいの差が開いているのかを把握し、追いつくまでの道筋をイメージしましょう。

STEP2:その箇所の問題を解いてみる

授業の進捗状況が確認できれば、まずは、その箇所の問題を解いてみましょう。

ここで重要なのは、問題を解くことではありません。自分の学力レベルを理解し、どの程度の遅れが生じているかというのを具体的に認識することが目的です。もし問題が解けなくても決して焦る必要はありません。

STEP3:分からない箇所を過去に習ったところへ戻って勉強する

次のステップでは、問題を解く中で分からない箇所が出てきたら、過去に習ったところまで戻って勉強し直しましょう。授業の進捗に合わせた問題をいきなり解こうとしても、答えまでたどり着かない可能性があります。

一から勉強し直しても時間がかかるほか、いきなり応用問題に手を出しても難しく感じてしまうかもしれません。分からない問題になったときに必要な箇所を勉強し直し分からないところを少しずつ減らす、というのが授業に追いつくための効果的な勉強方法です。

STEP4:納得いくまで繰り返す

最後に、しっかりと納得したうえで問題が解けるようになるまで、勉強の巻き戻しを繰り返しましょう。

なんとなく理解できたという程度であれば、後々つまづきが生じてしまいます。苦手分野や疑問点を一つ一つ丁寧に解消しながら勉強を進めていくのが大切です。

学校の授業であれば集団に合わせる必要があるので、自分が理解できていなくても強制的に進んでしまいます。しかし、不登校中は自分のペースで学習を進められるため、分からないところに集中して取り組めるのが強みです。

自宅でできる不登校生におすすめの勉強方法

ここからは、不登校生におすすめしたい自宅での勉強方法について解説していきます。おすすめの勉強方法は以下の2つです。

  • オンライン学習を利用する
  • 家庭教師をつける

どちらの勉強方法も不登校生に適した勉強方法ではありますが、メリット・デメリットも当然存在しますので、子どもとよく話し合ったうえで選択しましょう。

オンライン学習を利用する

まず、最初におすすめしたのは、オンライン学習を利用する勉強方法です。オンライン学習のメリットは、いつでも・どこでも効率よく勉強ができる点です。不登校の場合、勉強するために外出する行為が負担となる子どもがいます。

しかし、オンライン学習であれば、自宅で自由に、勉強を進めることが可能です。また、AI等でデータ分析してくれる教材が増えてきております。苦手分野を克服できるような道筋を自動で立ててくれますので、自分の弱点を分析するのが難しい子どもにも、オンライン学習はおすすめです。

「すらら」は無学年式を採用したオンライン教材です。AI機能でまるでそばに家庭教師がいるかのように、つまずき箇所に寄り添い、要因特定と学び直しを瞬時に行います。子どもの学習状況に応じて学年をまたいで学習できるので、長く不登校が続いていても、不登校前の単元から勉強を再開できます。
また、講師はアニメのキャラクターで、ゲーム感覚で楽しく取り組むことができ、子どもの学習へのモチベーションを上手に保てるかもしれません。学習カリキュラムは現役の塾講師「すららコーチ」が保護者の方を通じて学習設計をしていくので、安心してご受講いただけます。



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家庭教師をつける

もう一つ、自宅学習でおすすめしたいのは、家庭教師をつける方法です。子どもによって勉強に対するモチベーションや考え方は異なります。

家庭教師は生徒との距離が最も近い学習方法なので、一人ひとりの生徒に対して、オリジナルのカリキュラムを提供してくれます。

なお、コミュニケーションに苦手意識がある子どもの場合、オンライン家庭教師の利用をおすすめします。面と向き合う必要がなく、しっかりと生徒に寄り添った指導をしてくれます。

学校以外でできる!その他の不登校生におすすめの勉強方法

外出できる子どもの場合は、自宅や学校以外にも次のような勉強方法を選択できます。

  • 塾に通う
  • フリースクール
  • 教育支援センターを利用する

新たな環境で勉強すれば、気分転換にもつながるほか、競い合える仲間の存在によって勉強へのモチベーションを高められる可能性があります。

ただし、自宅や学校以外での学習に慣れるまでは、大きな負担となっていないかどうか、保護者の視点でしっかりと見守ってあげましょう。

塾に通う

学校以外でのオーソドックスな学習法ですが、塾に通うのも一つの方法です。

塾では、学校とは違って勉強に特化した指導を受けられます。勉強に対するやる気が既にあって、集中しやすい環境で取り組みたい子どもにおすすめです。

また、塾には、集団指導と個別指導のスタイルがありますが、費用が高くなる可能性もあります。それぞれにメリット・デメリットが存在するため、子どもの意向も踏まえながら検討していきましょう。

フリースクール

次に、紹介するのはフリースクールで勉強する方法です。

フリースクールでは、自由な学びを基本にしながらも、勉強に遅れが生じないようにしっかりとした学習指導を行ってくれます。また、カウンセリングなどによって、精神面でも子どもを支えてくれるので安心して通えるのも魅力です。

似た境遇の子どもが通っている場合もあり、社会性を身につけるためにもぴったりの場所のため、候補の一つとしてぜひ覚えておきましょう。

教育支援センターを利用する

あまりなじみがない施設ですが、教育支援センターでも勉強ができます。教育支援センターは、子どもの学校復帰ではなく、社会的な自立を目指すことを目的としています。

設置主体

設置数

都道府県

28カ所

市町村

1,295カ所

(参照:文部科学省「不登校児童生徒による学校以外の場での学習等に対する支援の充実~個々の児童生徒の状況に応じた環境づくり~」参考資料1

現役の教員がスタッフとしてサポートしてくれるところもあり、質の高い指導を受けられる可能性もあります。市町村単位で設置されている場合が多いので、まずは、近くにある施設を調べてみましょう。

モチベーションが大切!不登校の子どもが勉強を継続する3つのコツ

ここからは、不登校の子どもが勉強を継続するためのコツを次のとおり3つピックアップして紹介していきます。

  • 勉強のやる気がなければ無理をしない
  • 分からなければ単元をさかのぼって基礎を復習する
  • 学習計画を立てる

いかに子どものモチベーションを維持できるかがポイントです。

勉強のやる気がなければ無理をしない

勉強を継続するために最も重要なコツは、やる気がないときに無理をしないことです。やりたくないのに机に向かっても非効率になる可能性が高く、時間が無駄になる場合もあります。

また、不登校になってしばらくは学校生活での疲れによってエネルギー切れになるケースも少なくありません。心身に不調を抱えながら勉強するのは避けたいところです。

焦らずに、内側からやる気が湧いてくるまでゆっくり待ってみるのがおすすめです。

分からなければ単元をさかのぼって基礎を復習する

次に、勉強を継続させるために、分からない問題は放置しないというルールをつくりましょう。

分からない問題を理解するには時間と労力が必要なため、どうしても避けてしまいがちです。しかし、勉強には基礎と応用があるように、学習内容はすべて関連しています。

どうしても解けない問題にぶつかったときは、小学校の問題に戻ってでも基礎を復習しましょう。復習を繰り返すのは非効率に感じるかもしれませんが、基礎をしっかりと固めれば次の単元のスムーズな理解につながり、さらに質の高い勉強へとつながります。

「すらら」の場合は学年を取っ払った「無学年式」に加え、理解の積み上げ順に学習可能な「体系マップ」を用意しております。解けない問題にぶつかったときは、その前の単元、それも難しい場合は更に1つ前の単元をさかのぼるなどして理解の積み上げ順を軸にした学習方法を提供しています。

学習計画を立てる

また、学習計画を立てるのも、勉強を継続させるのに有効です。

先の見えない道を歩き続けるのは精神的な負担が非常に大きくなります。ゴールを設定し、いつまでにどこまでをやるかなどの学習計画を立てると、前向きに行動を起こしやすくなる可能性があります。

計画を立てる際には、できるだけ具体的で細かな目標設定をおすすめします。そして、子ども一人で学習計画を立てるのが難しい場合は、保護者の方がサポートしてあげましょう。

「すらら」の場合は現役の塾の先生「すららコーチ」がすららの学習計画ツール「ラーニングデザイナー」を使ってお子さま専用のカリキュラムをお作りしています。オーダーメイドに学習できるのも「すらら」の魅力の1つです。

不登校中でも勉強を続けると将来の可能性が広がる

学習方法により、志望する高校への合格率が左右されてしまうことがあるかもしれません。しかし、本人のやる気と勉強方法次第で、遅れを取り戻せる可能性があります。

勉強が全てではありませんが、勉強の得手不得手が自分の能力を示す一つの指標になる場合もあります。確かな学力によって将来の選択肢を広げられることを理解することで、自然と学習意欲が高まるかもしれません。

不登校経験者でも大人になって希望する将来を送れている人は60%以上

文部科学省の調査によると、不登校経験者の進路について次のように報告されています。

不登校経験者の進路

割合

大学・短期大学

約20%

専門学校

約15%

就職

約40%

(参照:文部科学省「不登校に関する実態調査報告書 第1部 調査の概要 ・ 第2部 基礎集計編」

 

つまり、60%以上の不登校経験者が大人になっても自分の意思で学んだり、働いたりしているのです。不登校になったからといって、焦ったり、将来を不安に考える必要はまったくありません。

まとめ

勉強に取り組むためには、まず戦略を知るところから始める必要があります。無計画に机に向かっても思うような成果は出ません。本人のやる気も大切ですが、効果的な手順とコツを押さえたうえで勉強すると、間違いなく効率が上がります。

学校に行かなくても勉強を続けることは可能です。学ぶことを決してあきらめずに、ぜひ明るい将来を切り開いていきましょう。



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