【不登校の始まり】不登校の定義や原因、初期症状について解説
「すらら」の問合せ窓口には保護者の方から不登校のお子さまの学習に関する相談が多く寄せられます。中には不登校になりそうで、自宅での学習環境を整えたいという理由から、お問合せを頂戴することがあります。不登校になる子どもは急に行けなくなるわけではなく、何らかのSOSを出しています。そこで、今回は不登校の初期症状を見逃してしまうことがないよう、不登校の原因や初期症状、そのときの言動などについて詳しく解説します。
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もくじ
不登校とは?文部科学省による不登校の定義
文部科学省が平成15年度に発行した「不登校への対応について」では、「不登校」を以下のように定義しています。
何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの
引用:文部科学省「不登校の対応について」
文部科学省では、この定義のもとで不登校に関する調査を行っており、各学校で不登校児童生徒を把握する指標とされています。また、文部科学省では不登校にあたる具体例をいくつか提示しています。
不登校にあたる事例
- 友人関係又は教職員との関係に課題を抱えているため登校しない(できない)。
- 遊ぶためや非行グループに入っていることなどのため登校しない。
- 無気力で何となく登校しない。迎えに行ったり強く催促したりすると登校するが長続きしない。
- 登校の意志はあるが身体の不調を訴え登校できない。漠然とした不安を訴え登校しないなど、不安を理由に登校しない(できない)。
上記のような状態により登校しない、登校できない場合が不登校になります。
不登校の小学生・中学生は10年連続で増加
引用:文部科学省「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」
文部科学省が行った「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、不登校の小学生・中学生はともに10年連続で増加しているという結果が出ています。
グラフを見ると平成24年度から右肩上がりに上昇していることが分かるでしょう。
令和4年度の不登校児童生徒数は299,048人、1000人あたりの不登校児童生徒は31.7人と深刻な状況であることが伺えます。
不登校の主な原因は?
なぜこれほど不登校が増えているのでしょうか。先述した文部科学省の調査によると、小学生、中学生ともに最も多いのは「不安・無気力」でした。(小学生50.9%、中学生52.2%)
ここからは、「不安・無気力」以外の原因について、小学生、中学生に分けてご紹介します。
不登校の原因:小学生の場合
小学生の不登校の原因で多いものは、以下の3つです。
小学生の不登校の原因
- 母子分離不安
- 生活リズムの乱れ
- 人間関係の悩み
それぞれについて詳しく掘り下げていきます。
母子分離不安
母子分離不安は、母親から離れて子どもが一人になると心細くなってしまい、その不安感を自分自身でコントロールできなくなってしまうことを指します。不安感や恐怖感が大きくなり、最終的にはその場から動けなくなってしまうこともあります。
入学したばかりの小学1年生に起こることが多いのですが、家族で過ごす時間が長い夏休みや冬休みのあと、長期休み明けにも起こりやすい傾向です。
生活リズムの乱れ
「親の帰りが遅く、就寝時間が遅くなってしまう」「ゲームをする時間が決まっていないために夜遅くまでやってしまって朝が起きられない」などといった家庭環境は、子どもにとって影響が大きいものです。
特に小学校低学年は発達段階上、自分の生活を整える自律性が身に付いていないことから、生活リズムが乱れてしまうことが多くあります。
人間関係の悩み
小学校高学年の児童は、思春期にさしかかるとより人間関係に関する悩みをもちやすくなります。
「周りから自分はどう見えているのか、どう思われているのか」が気になるようになり、客観的な見え方と自己認識の違いで悩みを抱える児童も少なくありません。
不登校の原因:中学生の場合
中学生の不登校の原因で多いものは、以下の3つです。
中学生の不登校の原因で多いもの
- 人間関係
- 進路選択
それぞれについて詳しく掘り下げていきます。
人間関係
小学校高学年に引き続き、中学生も思春期特有の悩みをもちやすい時期です。中学校への入学やクラス替えで新たな環境になることにより、周りの目を気にしたり安心できる環境でなくなったりすることがあります。
周りの目が気になる子どもは、いつも誰かと関わるときに自分の最適な言動を探しており、失敗したと感じるとエネルギーを消耗します。次第に周りで笑いが起こると「自分が笑われているのではないか」と自分が中傷されているのと感じ、その場にいることがつらくなってしまうのです。
進路選択
高校進学が視野に入る中学3年生は、自分の進路について考えることで不安や葛藤を抱えることがあります。成績が優秀な子でも「志望校合格を目指して頑張っているが成績が思わしくない」といった、成績不振から勉強に対する熱が冷めてしまい学校に行く意味を見出せなくなる場合もあります。
自分の将来をしっかり考えようとしている子もうまくイメージできないという子も、進路選択の時期に心身の不調をきたすのは珍しくありません。
不登校の初期症状!見過ごすのが危険なサイン
不登校になる子どもは急に行けなくなるわけではなく、何らかのSOSを出しています。不登校の初期症状を見逃してしまうことがないよう、ここでは不登校の始まりに起こりやすい言動をご紹介します。
登校前の行き渋りや習い事を休むことが増える
これまで元気に登校していたという子どもが、学校に行きたがらなくなることが増えてきたら、それは重要なサインの可能性があります。
「学校に行きたくないな」とただ思っているだけの事もあるかもしれません。大人でも会社に行きたくない、仕事をしたくないということを嘆くことはありますよね。
しかし、学校へ行くことを泣いて嫌がったり、部屋にひきこもって全く出てこなかったりする場合は、深刻な状況と判断できます。
また、学校以外の習い事等でそのようなサインが出ることもあります。原因としては、同じ学校の友達と同じ習い事に通っていて、その友達との関係に悩んでいる場合が考えられます。
いずれの場合も、ただ面倒なのか、本当に行くことができないのかを判断することが重要です。
学校に対するネガティブな発言が増える
学校で起こる出来事や先生、友達についての発言内容が変わってくることもあります。
「あの友達がこんなことをして嫌だった」「授業がつまらない」など、普段からこのような発言をしている場合を除いて、突然話し始めたら重要なサインです。
登校時は変わらない様子だったとしても、このような言動が続いていると、次第に「学校へ行きたくない」と言うようになるかもしれません。子どもの様子を一番近くで見ているのは保護者です。「何か変だな」と思ったら学校に関する何らかの悩みを抱えている場合が多いと考えてよいかもしれません。
口数が減るパターンも
反対に、口数が減ってしまう場合もあります。子どもが学校関係の話を口にしなくなった、家で話すこと自体が減っているという場合は、何らかの悩みを抱えていることが多い傾向にあります。
普段の子どもの様子と違う様子が見られたときは、注意深く観察してみてください。
不登校の始まりで現れる様子
不登校の始まりでは、心身ともに疲弊し、体調の変化が起こる場合も少なくありません。ここでは、子どもの体調に現れやすい症状についてご紹介します。
腹痛や吐き気などの体調不良
不登校の始まりで多い症状として、腹痛や吐き気などの体調不良が挙げられます。
人間の体には様々な神経があり、内臓の働きなどにかかわってくるのが自律神経という神経です。自律神経には、昼間活発に動く「交感神経」と夜間やリラックスしているとき活発に動く「副交感神経」の2種類があります。
通常は交感神経と副交感神経がバランスを取りながら動いていますが、乱れてしまうと心身に支障が出ます。バランスが崩れる原因となるのは、精神的なストレスや過労による肉体疲労、不規則な生活などです。
つまり、登校前や登校後に体調不良が起こるのは、学校生活において精神的なストレスを感じているため自律神経が乱れている状態であるためということができます。
夜眠れない、朝起きられないなど睡眠の不調
不登校の始まりでは、睡眠の不調が起こる場合もあります。
原因は先述した自律神経のバランスが取れなくなることによるもので、体は疲れているはずなのに眠れなかったり、寝れたとしても夜中に何度も目が覚めてしまうという症状が見られます。また、目は覚めているのに布団から出られないことも睡眠の不調の1つです。
睡眠の不調が続くと子どもは遅刻や欠席が増えてしまい、さらに学校へ行きづらくなってしまうといった悪循環が生まれてしまうことも少なくありません。
不登校の子どもに保護者がするべき行動は?
「学校に行ってほしい」という焦る気持ちが先行し子どもに強く当たってしまう保護者の方もいるかもしれません。子どもの将来のことを思えば当然の気持ちです。しかし、それは逆効果になることがあります。自分の助けを無視されたと感じ、親子関係が悪化する原因となる可能性があるのです。
では、心身の不調を訴え、学校に行きたくても行けない子どもに保護者はどのようなケアを行ったらよいのでしょうか。
安心できる居場所づくり
まずは子どもが安心していられる場所を作りましょう。
不登校になった子どもは心身ともに疲れ果てており、自分でも現状を理解できずに混乱している可能性があります。まずはゆっくりと心身を休め、エネルギーを回復させることが最優先。保護者の方は今の子どもの姿を受け止め、見守る気持ちを大切にするとよいかもしれません。
この段階では周りからあれこれアプローチはせず、時には子どもから話し始めてくれることを慌てずに待つ必要があります。自分の中で整理できていないことを聞かれても、逆にストレスが増えてしまう可能性があるからです。
少しずつ子どもが話すようになったら、自分の思いをすべて話せるようにじっくりと聞いてあげましょう。学校に行けないことを負担に感じているようであれば、「今はゆっくり休むことが大事だよ」と休む大切さを伝えてあげることも重要かもしれません。
子どもがやりたいことに取り組める環境づくり
子どもがやりたいことに取り組める環境を整えておくことも大切です。
十分な休息をとって少しずつ体や心が回復してくると、「何かしたい」と思い始めるようになります。自発的に行動しようとしているときは、できるだけサポートしてあげたいところです。
体を動かしたいなら一緒にランニングをする、勉強したいならワークをやってみるなど、できることから少しずつ挑戦していくとよいかもしれません。できることが増えていくと子どもは自信を取り戻し、自己肯定感を高められる可能性があります。
第三者との連携をはかる
子どもが学校に行けない間、保護者と子どもだけで悩まず、第三者と連携をはかることも重要です。
学校から連絡があった場合、現状を報告して子どもの状態を共有しておきましょう。子どもが十分に回復して登校したいと話し始めたら、具体的な行動を相談するとよいかもしれません。
「朝の起床時刻を決める」「登校時刻に家を出てみる」など、心の準備を兼ねて少しずつ進めていくことが大切です。
登校再開にあたって「別室登校から始めたい」「午前中だけの登校から始めたい」など、学校側の配慮が必要なこともあるかもしれません。
対応できる範囲等、登校再開に向けて連携をとっておくことをおすすめします。
また、エネルギーが貯まっても登校への意欲を見せない場合には、学校だけでなく教育支援センターなどの不登校支援窓口を利用し、家庭内だけで悩まないようにすることも大切です。
不登校が始まるサインを見逃さない
本記事では不登校の定義や現状、不登校の始まりに見られる様子や対応策について解説しました。親は子どもが元気に楽しく学校へ通うことを望んでいることと思います。
そのような中で、不登校の始まりによくある体調不良や行き渋りが見られたら、学校と連携をとりながら子どもの様子を観察してみてください。
この記事を読んだ方で、お子さまの「不登校」についてお悩みではないですか?
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