「すらら」の問合せ窓口には保護者の方から不登校のお子さまの学習に関する相談が多く寄せられます。例えば、学校復帰はしたけど今度は勉強の遅れに悩んでいるなどのご相談を頂戴することがあります。将来への不安や日々の悩みを抱えたお問い合わせの中で、最も多いのが「勉強の遅れの取り戻し方」。遅れの取り戻し方がわからないと、漠然と不安になり「進学することまで考えることができない」と学習意欲を高められず悪循環に陥ってしまいます。

そこで今回は、不登校になったことがある子どもでも適切な方法で勉強対策をすれば進学の可能性が高まることにスポットを当てて子どもに合った勉強方法を、さらに正しいステップで進めていく方法を解説していきます。不登校を経験した子どもに合う勉強方法や、抑えておきたいポイントも詳しくご紹介していくので、ご参考になりましたら幸いです。

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元不登校が高校進学するための取り組み

学校に行けなくなった子どもが高校進学を目指すのは、想像以上に根気がいることです。進学への気持ちが折れることがないよう、効率良く準備をする必要があります。

元不登校の子どもが高校進学するためのポイントは以下の通りです。

①不登校期間の勉強を取り戻す

進学を目指す一歩として、必要な学力を満たす必要があります。不登校期間に、進んでしまった勉強を取り戻すことが必要不可欠です。

しかし、一気に遅れを取り戻そうと焦ると、精神的負担も大きくなり勉強に対する意欲がなくなってしまう恐れも。受験を考えたらまず不登校期間にどれくらい勉強が進んだのか把握するようにしましょう。

周囲に取り残された自覚をした後でも、焦らず効果的なステップで進めていけば進学の確率は上がっていきます。

②進学に必要な出席日数を確認する

高校や大学受験を検討する際に、重要になるのが進学に必要な出席日数です。出席日数は受験の際に調査票に記載するものであり、特に公立の高校では合否を左右するほど、重要視されています。

ただし、私立の高校の場合は、出願資格における必要出席日数にバラつきがあり、最低ラインの基準を設けていない学校も存在します。

志願する学校により最低ラインに違いがあるため、受験を考える際には必ず必要出席日数を確認することが大切です。出席日数を確認したのち、今子どもや親にできることを理解し、受験対策を考えるようにしましょう。

元不登校の子どもが勉強を始める前の４つの心構え

元不登校の子どもが勉強を始めるのは、ある程度の心構えが必要です。子どものやる気がなくならないように、モチベーションをコントロールしてあげましょう。

そこで不登校の子どもが、勉強する上での心構えをまとめました。

➀現在の学力を把握する

不登校で学校に通わない時間が長くなると、周囲との差を感じにくくなることがあります。あるいは取り残される不安から、学校でどれだけ遅れを取っているか考えることを怖がる子もいます。

しかし、勉強を進める上で現状把握はとても大切なポイントです。学校でどれくらい勉強が進んでいるのか、子ども自身の学力が今どの程度あるのか、まずは学力の現在地を把握しましょう。

 

②勉強する環境を整える

ずっと家庭内で過ごしていると、同級生や先生など人との関わりが少なくなります。不規則な生活していると部屋が汚くなり、更にやる気がなくなる可能性があります。

そのため、子どもの向上心や安定した気持ちを保つ上で、環境を整えることは重要なポイントです。

部屋を掃除したり、机の上を整理整頓するなど、学習に集中できる空間作りをぜひ一緒に考えてあげてください。

 

③規則正しい生活をする

勉強は脳のエネルギーを多く使うため、睡眠や食事などの生活環境をしっかりと整えてあげることが理想的です。

朝は決まった時間に起きて朝日を浴びたり、適度な運動を習慣にしたりなど、規則正しい生活を心がけましょう。更にDHA・EPAを含んだ魚料理など栄養バランス良好な食事も大切です。

起床時間や食事に気を付けた規則正しい生活を心掛け、勉強に集中できる生活環境を整えてあげてください。

 

④無理をしない

子どもが一時的にやる気になったからといって、無理して勉強を進めるのは逆効果です。不登校になってしまった理由は個人によって異なりますが、一度は心が弱ってしまった事実を冷静な視点でみてみましょう。

不安から一歩前進して受験に気持ちが向かうことは、素晴らしいことです。しっかりとその気持ちを肯定してあげることで、本人の向上心はより強くなる可能性があります。

しかし、最初はモチベーションが高くなるものの、闇雲に無理をすることで躓き、子ども本人の自信喪失に繋がる懸念も。子ども本人に合った方法で段階を踏みながら、自分のペースで取り組める環境をつくりましょう。

元不登校の子どもが勉強に進んで取り組む方法

元不登校の子どもが勉強を進めるには、継続できることが大切です。近年では教育システムやサービスが進化し、オンライン上など学校以外でも勉強できる方法が増加しました。

その中でも、子どもが進んで勉強に取り組める可能性がある方法は以下の通りです。

以下で詳しく解説していきます。

ひとりで黙々と取り組むならオンライン学習

自分のペースで勉強に取り組むなら、オンライン学習がおすすめです。自室でネットを通して授業を受けることが可能な上、リラックスした状態で、他者と不必要に関わることなく勉強できます。

また、インターネットの普及によりオンライン上の学習塾や家庭教師など、パソコンなどを通して家庭で勉強できる勉強法は増えてきました。

オンライン学習のメリットは、普通の塾や家庭教師と同じ学習内容を家庭内で習得することができる点です。ぜひ子どもに合ったオンライン学習を見つけてみてください。

遅れを取り戻すならオンライン学習の「すらら」

元不登校の子どもが勉強を取り戻すなら、学習を効率的に進められる「すらら」がおすすめです。「無学年式」に加えて理解の積み上げ順に並んだ「体系マップ」を駆使して、現在の学力が学校授業レベルに追いつく最短ルートを提供します。

また、先生役のキャラクターと一緒に子どものペースに合わせて勉強を進めることができます。本人が学習内容を理解し、方式が頭の中に定着するまで応用していくサイクルを繰り返し行います。

学力診断テストや学習管理機能を利用し、子ども本人が自身の学力を把握しながら自発的に目標設定することが可能です。子どもが学習意欲をしっかりと持ち、自分のペースで勉強することができるので、ぜひ検討してみてください。

モチベーションを保つなら家庭教師

モチベーションを保つなら家庭教師がおすすめです。家庭教師であれば、決まった時間に家に来てくれるため、家庭内で習慣的に勉強時間を確保できます。

マンツーマンであるため質問しやすく、理解するまで疑問を聞ける点もメリットです。対面であることで、だらけた空気になりにくく、勉強の雰囲気づくりにも最適でしょう。

一方で、子どもが人と接することに抵抗がある場合、家庭教師と2人の空間を堅苦しく感じることも。疑問に思ったことが聞けないなどの問題も発生します。子どもにとって家庭教師が適切であるか、きちんとした判断が大切です。

学校に戻るきっかけを作るならフリースクール

フリースクールとは、主に不登校になってしまった子どもを対象とした、民間が運営する学校です。子どもの主体性を大切にし、医療や地域と連携しながら多くのニーズに応えています。

普通の学校と違い、フリースクールは決められたカリキュラムなどが特にありません。子ども一人ひとりに合わせてカリキュラムを提案し、学習を進めるため、さまざまな悩みを抱えた子どもが通いやすい環境となっています。

その一方で、フリースクールによっては、子どもが目指す進路を叶える学習内容を身に着けられない場合やコスト面で負担が大きいというデメリットがあるのも事実です。フリースクールを検討する際は、子どもの目的に合わせて施設を検討することをおすすめします。

不登校でも周りの子どもに追いつける

不登校を経験した子どもでも、子どもと親が現状としっかり向き合い、効果的なステップを踏んで勉強に取り組めば遅れを取り戻すことができます。

そのためには、子ども自身に合った学習方法を一緒に探してあげることが大切です。子どもに合う方法が見つかれば、子ども自身で継続することが可能です。

進学は子どもや親にとって、大きなイベントです。焦らず力を合わせて、コツコツとこなしていくことで進学だけでなく、親子の絆が更に深まるきっかけになるかもしれません。

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