【子どもの主体性を育てる】自立学習でサイクルを身につけるための5つの手順

「すらら」には、お子さまの学習に関するお問い合わせの他、「何度も言わないと勉強をはじめない」「なかなか計画通りに学習が進まない」「そばにいないとすぐゲームやスマホを見てしまう」など、自分から学習しようという気持ちになるにはどのようにすればよいか等のご相談も多く寄せられます。
中でも、自分の目標を明確にしてスケジュールを管理し、保護者の方の指示を受けずに自分から学習できるようになる「自立学習」はどのようにしたら身につくかという悩みは非常に多くあります。
そこで、本記事では子どもの自立学習にスポットを当て、自立した学習サイクルを身につけることで成績アップするだけではなく、進路の幅がどのように広がるかについて解説します。参考になりましたら幸いです。



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自立学習とは主体的に学習する力のこと

自立学習とは主体的に学習する力のこと

自立学習とは「他者の助けを借りずに、主体的に学習すること」という意味です。特に中学生や高校生は自立学習ができるか否かで、学習の進み具合が大きく異なります。

主体的に学習する姿勢が身につけば、自分のペースで学習ができるだけでなく、登下校や家でのちょっとした隙間時間でも勉強でき、より効率よく学習を進められます。

自立学習と自律学習の違い

自立学習の類義語に、「自律学習」があります。自立学習と自律学習の違いは、「自分で行動内容そのものを考えられているか」という点にあります。まず、「自立」と「自律」の意味の違いを確認してみましょう。

【自立と自律の違い】

  • 「自立」・・・他への従属から離れてひとりだちすること。
  • 「自律」・・・自分で自分の行いを規制すること。外部からの力にしばられないで、自分の立てた規範に従って行動すること。

(引用:コトバンク「精選版 日本国語大辞典」より

つまり、自立は他者の助けを必要とせず行動するという意味なのに対して、自律は行動内容も含めて自ら考えて行動するという点です。それでは、下記で詳しく自立学習と自律学習について詳しくみていきましょう。

自立学習とは

他からの助けを受けずに自分自身で物事を成し遂げることや、自分でできることを自立といいます。
自立学習とは、その名の通り自ら積極的に勉強に取り組む姿勢や、学校の先生や親から言われる前に、自分から進んで勉強できる力のことです。

自立した学びとは、たとえば中学生の場合、高校受験に向けた目標から逆算し、どういったスケジュールで勉強を進めていくのかを自ら考えることが自立学習といえます。

自律学習とは

「自分でできる」という自立に対して、自律とは、自分を厳しくして行動に移すことを指します。誰かに言われたからやるのではなく、自らが考えて行動することが自律です。

中学生にもなると、将来のことを真剣に考え始める子どもも少なくありません。自律学習を身につけることで、自分には何が必要なのか、その分野をしっかりと見極めて学習し、業務に活かして遂行ができるようになります。

これを「自律型人材」といい、自律学習はこうした大人を育てる学習ともいえます。

主体的になる?自立学習を身につける5つのメリット

主体的になる?自立学習を身につける5つのメリット

「自立学習」と「自律学習」をほぼ同義として考えたり、自立に自律の意味も含めて捉えることも多くあります。そのため、本記事では「自立学習」で統一した上で、解説を進めていきます。

自立学習ができるようになると、下記のように様々なメリットがあります。

【自立学習を身につける5つのメリット】

  • 自分でスケジュールを組めるようになる
  • 学習習慣が身に付く
  • 成績・偏差値アップにつながる
  • 学習に対するモチベーションにつながる
  • 思考力・判断力向上につながる

上記のように学習面のメリットだけでなく、私生活にも役立つメリットもたくさんあります。自立学習を身につけた際の5つのメリットについて、下記で詳しく解説します。

自分でスケジュールを組めるようになる

自立学習を身に付けると、自分でスケジュールを組み、そのスケジュール通りに行動できるようになることは、学生だけでなく社会人にも必要なスキルです。

学習や仕事を円滑に進めるのに欠かせない「スケジュール・ToDo管理能力」を身につけられるのは、将来にわたって役立つメリットでしょう。

そして、自らスケジュールを組めるようになると、「主体的に学習を進める」という意識も持ちやすく、より日頃の勉強や身につけたいスキルを習得するのにも役立ちます。

学習習慣が身に付く

自らスケジュールを立てて、主体的に進める「学習習慣」が身につくと、勉強の楽しさを見出しやすくなります。「自分で立てた計画通りに勉強が進められた」というのは大きな達成感に繋がり、さらに自立性が高まることも期待できるかもしれません。

「学ぶ」という行為は社会人になっても必要となるため、学習習慣が身につくことも将来に役立つスキルです。学生時代の間に学ぶための習慣が形成できていると、自身が本当に学びたいことが見つかった際に応用できます。

成績・偏差値アップにつながる

達成感をもって楽しく学習ができれば、成績や偏差値アップにも繋がります。成績や偏差値が良くなれば進路選択の幅も広がる可能性があります。

成績・偏差値がアップすると、精神的な余裕にも繋がります。日々の授業に余裕を持って臨めるのも、自立学習のメリットです。スムーズに授業内容が理解できれば、学習内容の定着や楽しさの実感にも役立ちます。

学習に対するモチベーションにつながる

自立学習によって成績・偏差値がアップすれば、さらに勉強が楽しくなることでモチベーションアップにも繋がります。モチベーションが上がればさらに自立学習が進めやすくなり、成績・偏差値もアップしやすくなる可能性があります。

自立学習はスタートするまでが大変ですが、一度軌道に乗ってしまうと、上記のように「学習をする→達成感・楽しい→さらに自立学習ができるようになる」という好循環が生まれます。

勉強に対する成功体験を積めれば、さらに前向きな気持ちで日々の学習に取り組めるでしょう。

思考力・判断力向上につながる

自立学習ができるようになれば、どのように学習・行動するかを自ら考え、判断できるようになります。こうした思考力や判断力はその後の人生においても、あらゆる場面で役立つ能力です。

また、自立学習で身につけた思考力や判断力は、学習そのものにも活きてきます。特にテストや試験などの重要な場面においては、問題について適切な思考と判断が求められるため、こうした場面で活きる力が育まれるのも、自立学習のメリットです。

【具体的な方法】自立した学習サイクルを身につける5つの方法

【具体的な方法】自立した学習サイクルを身につける5つの方法

前述の通り様々なメリットのある「自立学習」ですが、自立学習ができるようになるには、いくつかの方法があり、以下の5つです。

【自立した学習サイクルを身につける5つの方法】

  • テーマ・学習する目的を考える
  • 現状の学力や得意科目について把握する
  • 学習をするための目標を決める
  • 学習を進めるためのスケジュールを組む
  • スケジュールを進める上で調整・確認を行う

自立学習ができるようになりたいけれど、なかなかできないという方は、以下の解説を参考にしてください。

テーマ・学習する目的を考える

まず「なぜ勉強や学習をするのか」というテーマ・目的を明確にしましょう。なぜ学習をするかという目的が曖昧だと、自立学習を始める最初の一歩が踏み出しにくくなります。具体的に自身のテーマや目的を明確にする方法は以下の通りです。

【学習のテーマ・目的を明確にする方法】

  • 将来について掘り下げて考えてみる
  • 成績が良くなったら、自分にどんなメリットがあるか考える
  • このまま自立学習をしなかった将来を考えてみる

目的は人によって異なりますが、学生であれば、卒業後の進路関係を1つのステップにする方が多いでしょう。目的なく学習しても、なかなか長く続きません。そのため、できる限り目的を明確にしながら自立学習に取り組むことがおすすめです。

現状の学力や得意科目について把握する

学習のテーマ・目的が定まったら、現状の学力や科目毎の得意・不得意を把握します。現状把握ができていないと、学習計画を適切に立てるのが困難となるため、必ず行うようにしましょう。自分を知るための質問を下記にまとめました。

【なぜ得意・不得意なのかを明確にするための、質問リスト】

  • その科目の先生は好きですか?授業の内容や進め方に感じることはありますか?
  • 塾や自宅学習で、よく予習・復習している科目はありますか?
  • 趣味や特技などと、得意・不得意科目に関連はありませんか?

また、得意・不得意が明確になったら、「なぜ得意・不得意なのか」という理由を考えるのも重要です。理由が分かることで、より適切な学習計画を立てられます。

学習をするための目標を決める

学習のテーマ・目標決めと現状把握ができたら、次は、目標決めです。「〇〇点をとる」「模試で〇判定を出す」など、できる限り詳細で明確な数値化しやすい目標を立てましょう。

目的が最終的なゴールであるのに対し、目標は達成するためのステップと考えましょう。下記は、目標の立て方になります。

【学習するための目標の立て方】

  • 目 的:将来医者になる
  • 目標①:医者になれるための学校に通う
  • 目標②:現状の学力を上げる
  • 目標③:今のうちに医者に会って話を聞く など

目的に必要な目標を細かく立てた方が、学習計画を立てたり修正したりしやすくなります。さらに、複数個設定していると目標をクリアしたときに達成感も感じやすいかもしれません。

学習を進めるためのスケジュールを組む

ここまで考えた内容を基に、詳細な学習スケジュールを組みます。スケジュールは月ごとの大まかなスケジュールを立ててから、日ごとの詳細スケジュールに落とし込むのがおすすめです。

【学習を進めるためのスケジュールの組み方】

  • 目標を達成するための期限を決める
  • 達成するために必要な作業や工数、やるべきことを考える
  • 分解して日々の予定に組み込む

また、毎日着実にスケジュールをこなすのが難しくなる場面もあります。学習が滞った際にも修正がきくように、少し余裕をもって達成しやすいスケジュールを組むのがおすすめです。

スケジュールを進める上で調整・確認を行う

スケジュール通りに学習を進めても、上手くいかないことは必ず出てきます。もし思ったような結果が出なかった場合には、改めて現状の確認とスケジュール調整を行いましょう。

調整の際に注意したいのは、苦手科目の結果が伸びなかった時、得意科目の学習時間を減らして苦手科目の時間を増やそうと安易に考えないということです。

得意科目の時間を減らすと、楽しく勉強を進められる時間を減らすことに繋がるだけでなく、苦手科目分を得意科目でカバーするのも難しくなるため、過度な調整はおすすめしません。

別の方法も!自立学習を身につけるための4つの選択肢

別の方法も!自立学習を身につけるための3つの選択肢

ここまで自立学習を行えるようになるための方法を解説しましたが、上記5つで上手くいかなかった場合にも、そのほか様々な選択肢があります。

【自立学習を身につけるための3つの選択肢】

  • 家庭学習をする
  • 個別指導塾に通う
  • 教わる側だけでなく教える側も試す
  • すららのオンライン学習を試す

「自立学習をしようとして計画倒れになってしまった」という方でも、以下を参考にしながら、ぜひあきらめずに学習に取り組んでみてください。

家庭学習をする

登下校や自習室などで学習しにくい場合は、リビングなどで家庭学習をするのがおすすめです。どうしても自力では難しい場合は、家庭教師を利用するのもよいかもしれません。

また自室で学習するのが苦手な場合、リビングなど少し場所を変えるだけで勉強しやすくなるケースもあります。家庭で自立学習をするメリットは、場所や時間の制約が少ないことです。

早朝や寝る前、トイレや入浴中でも勉強ができるため、隙間時間を有効活用しやすくなるかもしれません。

個別指導塾に通う

個別指導塾の場合は、自分で立てた計画に沿って学習を進めやすいため、自立学習ができるようになりたい方におすすめできます。

また個別指導塾によっては自習室のある教室も多いので、家だと集中できないという方は、自習室を活用することでさらに自立学習が行いやすくなります。家庭学習に比べてお金はかかりますが、その分効率よく学習が進められるのがメリットです。

教わる側だけでなく教える側も試す

コーチングとは、主にオンラインで学習のサポートをしてくれるサービスです。学習計画を立てるところから、進捗管理、計画の修正までサポートしてくれます。

最初から自立学習をスムーズに進めるのは難しいですが、こうしたコーチングで勉強をする癖がつけば、自立学習ができるようになるきっかけとなるかもしれません。

また、コーチングを受けつつ自分自身が教える側になることで、より自立した学習意識を持たせることが可能になります。

すららのオンライン学習を試す

「自分のペースでコツコツ勉強していきたい」「躓いている部分に戻って学び直したい」と考えている方には、すららの無学年式学習がおすすめです。

自宅にいながら質の高い学習ができ、しっかりと学力を高められます。また、無学年式なので、自分が苦手な部分や分からないポイントまでさかのぼって勉強し直すことができます。

その結果、勉強の楽しさを体験することに繋がるため、自ら意欲的に取り組むようになります。また、すららではトークンエコノミー方式を採用しており、「頑張ったらいいことがある」という体験を積み重ねていくことで、自然に学習習慣を身につけることが可能です。

まとめ

本記事では「自立学習」について、定義や自律学習との違い、自律学習ができるようになるための方法などを解説しました。自立学習ができるようになれば、進路選択の幅が広がるだけでなく、生涯にわたり役立つ様々なスキルを身に付けられます。

本記事を参考にしながら、自立学習を行うための取り組みを進めてみてください。



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