【スクスク育つ】子どもを褒めて伸ばすためのコツ5選!メリットや注意点についても徹底解説

「すらら」のお問い合わせ窓口には、お子さまの学習に関する悩みの他、お子さまとの親子関係にお悩みの保護者さまからのご相談が寄せられます。

そこで、おすすめする子育て方法の一つに「褒めて伸ばす」教育方針があります。しかし、実際に子どもを褒めようと思っても、どこをどのように褒めればよいか、具体的な褒め方がわからず、褒めるタイミングもとても難しいものです。

褒めて伸ばすためには、どのようなコツがあるのでしょうか。

この記事では子どもを褒めて伸ばすために必要なコツについて解説しています。さらに、褒めて伸ばすことで得られるメリットもご紹介していますので、参考になりましたら幸いです。



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日本の10代〜20代の若年層は諸外国と比べ自己肯定感が低い

教室 中学生

子どもを褒めて伸ばすためには、日本の若年層の自己肯定感の低さを理解しておかなければなりません。こども家庭庁が令和5年度に実施した「我が国と諸外国のこどもと若者の意識に関する調査」によると、日本の満13歳から満29歳が自分自身に満足しているかという質問に対して「そう思う」の割合は全体の16.9 %となりました。

対して数値の高いアメリカは約36.4%、フランスは約35.9%となっており、実に2倍以上の差があります。

こども家庭庁「我が国と諸外国のこどもと若者の意識に関する調査」(令和5年度)(a)私は、自分自身に満足している

引用:こども家庭庁「我が国と諸外国のこどもと若者の意識に関する調査」(令和5年度)

 

そして、「自分に長所がある」と回答した割合も21.1%に留まっています。「そう思う」「どちらかといえばそう思う」を合わせると65.5%になりますが、この数値は諸外国と比べると20~25%ほど低くなっています。

子ども家庭庁「我が国と諸外国のこどもと若者の意識に関する調査」(令和5年度)(b)自分には長所があると感じている

データから読み解く自己肯定感が低くなる原因

自己肯定感が低くなる原因はさまざまですが、直接的な原因の一つとして「幼少期に褒められていないこと」があげられます。

幼少期に褒められていないと、成長しても褒められることに慣れておらず、何を褒められているのか理解できないまま大人になる可能性もあるでしょう。

逆にいうと、幼少期から褒めておけば自己肯定感を高められる傾向にあります。そのため、小さいうちから子どもを褒めて伸ばすのを意識するのは、一概に間違いではないでしょう。

子どもの自己肯定感が低くなると困ること

子どもの自己肯定感が低くなると、子どもはゆううつ感を感じやすくなったり、自信を失いやすくなったりしてしまう可能性があります。それだけではなく、以下のような課題を持ったまま成長してしまうかもしれません。

【子どもの自己肯定感が低いことで生まれる課題】

  • 他者に依存してしまう
  • 本来の能力を発揮できなくなる
  • 自分の良さに気付けなくなる
  • 精神的に安定しない
  • 友達関係でつまずきやすい
  • 自分で判断できない

子どもを褒めて伸ばす4つのメリット

笑顔の親子

子どもを適切な場面で褒めてあげるのは非常におすすめです。褒めて伸ばすと得られるメリットとして、以下の4つがあげられます。

【子どもを褒めて伸ばす4つのメリット】

  • 親子同士で信頼関係を築ける
  • 自己肯定感が上がる
  • 自主性が育つ
  • チャレンジ精神が育つ

それぞれの内容について、詳しくみていきましょう。

親子同士で信頼関係を築ける

子どもを褒めて伸ばすことを意識すると、自然と親子同士で信頼関係が築けるようになります。褒められている子どもは「自分のことをしっかり見てくれている」と実感できるためです。

自分をしっかり見てくれている相手に対して、子どもは信頼関係を抱きます。褒めてくれている相手が最も身近な親であれば、さらに効果は高まります。

親に褒められる行為は子どもにとっての原動力となり、自信を持った取り組みにもつながります。

自己肯定感が上がる

子どもを褒めることにより、自己肯定感が上がるのもメリットの一つです。自己肯定感が高まったた子どもは「自分はここにいてもいい」「自分は頑張っている」といった考えを抱きやすくなります。

さらに、自己肯定感が高まった子どもは、自分を大切にするのはもちろん、周囲の人間にも思いやりを持って接することができるようになります

考え方や行動にも自信が現れ、学校での発言が増えたり、将来的に仕事での成果が生まれたりします。自己肯定感は子どもが自立する上でも大切な要素でしょう。

自主性が育つ

褒めることを意識することは、子どもの自主性を育てるにも効果的です。自主性があまりない子どもは「勉強をしたい」「スポーツをしたい」など、なかなか自分から行動を起こそうとしないので、親と子どもの意思疎通がうまくいかないケースもあります

自主性が育っている子どもは自分から家事のお手伝いをしたり、学校の宿題をしたりなど、学業以外の面でも前向きな取り組みを期待できます。どんなに小さな事柄でも、しっかり褒めて、自主性を育てるように意識してみることがおすすめです。

チャレンジ精神が育つ

また、褒めて伸ばすことを意識すれば、子どものチャレンジ精神にもつながります。子どもは自分の行動を褒められると、成功体験の一つとして記憶します。成功体験を多く持っている子どもは、何事にも前向きに取り組むようになる可能性があります。

自信を持って行動できる子どもは、失敗する行為を恐れません。結果としてチャレンジ精神が豊富になり、大人に成長しても積極的に何事にも挑戦する人間となるかもしれません。

子どもを最大限に伸ばす!褒めるために子育てで意識したい5つのコツ

褒められている小学生男子

子どものよいところを最大限に伸ばしたいときには、子どもがどのように頑張り、これから何に力を入れたのかをしっかりと見て褒めることがおすすめです。ここでは親が褒めるときに意識したい5つのコツを紹介します。

【褒めるために子育てで意識したい5つのコツ】

  • 具体的に良かった部分を褒める
  • 結果だけでなく過程を褒める
  • 褒める前に質問をする
  • 存在自体を認め褒める
  • すぐに褒める

褒めて伸ばす5つのコツについて、詳しく見ていきましょう。

具体的によいと感じた部分を褒める

子どもを褒めるなら、具体的によいと感じた部分を褒めることがより効果的です。抽象的に褒めても、何を褒められているのか子どもが理解するのは難しいかもしれません。褒められている理由がわからなければ、子どもの成長には繋がらない可能性があります。

具体的によい部分を伝えることで、親の気持ちや考えが伝わるのはもちろん、子どものやる気アップや自信の向上にもつながります。さらに、「自分を見てくれていた」と子どもが感じ、親はいつでも自分の味方であると認識することで、よりよい信頼関係を築くことができるのではないでしょうか。

【具体的な褒め方の例】

  • お部屋の片づけができて偉いね
  • 宿題がもう終わっているなんてすごい など

結果だけでなく過程を褒める

結果だけでなく、過程を褒めることもおすすめです。子どもが自分で行動を起こしても、結果が伴わないケースがよく見受けられるからです。

「部活がうまくいかなかった」「良い成績が得られなかった」など結果が伴わなかったから褒めない」のではなく、「自分から行動を起こそうとした意欲や姿勢を認める」行為が必要です。

過程を褒められた経験があれば、子どもは努力を恐れません。チャレンジ精神旺盛になるのはもちろん、「やりたいこと」や「結果を出すこと」を達成するために、努力が重要な要素と理解して育っていくでしょう。

【具体的な褒め方の例】

  • 毎日続けて頑張ったね
  • 長い時間勉強頑張ったね

褒める前に質問をする

褒める前に子どもへ質問してみるのも効果的な方法です。褒める前に質問をすれば、子どもが何を考えているのか、どのような気持ちを抱いているのかを把握するのに役立ちます。

せっかく子どもを褒めても、子どもが達成感を感じていなければ、親の過剰反応となってしまう可能性があります。子どもに違和感を抱かせないよう、積極的に子どもへ質問してみることがおすすめです。

【具体的な褒め方の例】

  • 実際にやってみてどうだった?
  • やってみてどんな気持ち?

存在自体を認め褒める

特別褒める事柄がなくても、存在自体を認めてあげることはいつでもできます。特別何かを成し遂げていなくても、親が無条件で褒める・愛を伝えれば、自己肯定感の高い子どもになる可能性は高いでしょう。

無条件に褒められるのは親ならではの特権です。最も身近な大人であるからこそ、子どもの存在を認めて褒めることを忘れないようにしましょう。

【具体的な褒め方の例】

  • 生まれてきてくれて嬉しい
  • 一緒にいてくれて幸せ

すぐに褒める

子どもが何かを成し遂げたら、すぐに褒めるのがおすすめです。子どもをすぐに褒めることで、何を褒められているかが子どもに伝わりやすくなります。

褒める行為を先延ばしにすればするほど、何を褒められているかがわからなくなり、子どもに響きづらくなる可能性があるので、子どもが頑張った、成果を出した瞬間を見逃さずに褒め、最大限の効果を心がけましょう。

【具体的な褒め方の例】

  • 手伝ってくれてありがとう
  • 自分で宿題を始められて偉いね

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子どもを褒めて伸ばす際の3つのポイント

制止をかける女性

子どもを褒めるのと同様に、望ましくない行動は指摘しなければいけません。子ども褒める時、望ましくない行動を指摘する時は、以下の3つのポイントに意識してみるとよいでしょう。

【子どもを褒めて伸ばす際の3つのポイント】

  • 望ましくない行動を直したい時は「行動」のみを指摘する
  • 褒める時と指摘をする時を分ける
  • 他の子どもと比較しない

それぞれの注意点について、詳しくみていきましょう。

望ましくない行動を直したい時は「行動」のみを指摘する

子どもを褒めるなら、褒めるのと同じくらい望ましくない行動もしっかりと指摘しなければなりません。というのも、子どもはよい・悪いの分別がついていないケースがあるためです。

たとえば、よい成績を出すためにカンニングをした、試合に勝つために反則をしたなどといった場合には、子どもに「悪いことをした」と認識させなければなりません。

その時に大切なのが、望ましくない「行動」だけを指摘することです。子どもの人格や能力などを否定する言葉は使わないようにします。

よい・悪いの区別がつけば、褒めることにも更なる価値が生まれます。褒めて伸ばす効果をより高めるためにも、望ましくない行動は「行動」だけを指摘し、社会的な常識を身に付けられるようにしましょう。

褒める時と指摘をする時を分ける

子どものよい行為を褒めるのは重要です。しかし、その時に「もっとこうして欲しい」「これはだめ」という指摘はあえてしないことがおすすめです。

褒められることが続くと、褒めてくれる大人には好意的になります。この状況が続くと例えば、望ましくない行動をしたときに指摘をしたとしても、いつも褒めてくれるお母さん、お父さんの言うことなら・・という気持ちが働き、スムーズに言うことを聞いてくれる可能性が高くなります。

他の子どもと比較しない

子どもを褒めるときは、他の子どもと比較してはいけません。親が他の子どもの評価を下げると、子どもも真似したり相手を見下す癖がついたりしてしまうためです。

もし何かと比較したいのであれば、自分の子どもの過去と比べることがおすすめです。過去と比較すると、子どもも自分自身の成長を感じられます。

成長を実感させれば、より子どもが自主的に行動する可能性も高まります。勉強なら点数、スポーツならスコアや結果などを使って、目に見える形で過去の成績と対比して褒めることがおすすめです。

まとめ

子どもを褒めて伸ばすことは、自主性やチャレンジ精神を育てるのに非常に効果的です。自己肯定感も高められるため、非常に有効な教育方法になると考えられます。

ただし、望ましくない行動を直したい時は「行動」のみを指摘する・他人の子どもと比較しないなどのポイントを意識して、褒めることの意味を高めていきましょう。本記事で紹介した内容を参考に、褒めて伸ばす教育方法をぜひ取り入れてみてください。



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  • Webで実施するので場所を問わず全国参加
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