【子どもがゲーム障がいにならないためには?】具体的な症状と親ができる予防策5つ
スマートフォンなどのデジタルデバイスの普及により、誰でも気軽にゲームを楽しめるようになりました。しかし、子どもがゲームに熱中し、依存症にならないか不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
本記事では、子どもがゲームをやめられない理由やゲーム障がいのセルフチェック、親ができる対策を紹介します。子どもがゲームに触れ合い始める小中学生の保護者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を読む方で子育てについて下記、お悩みをお持ちではありませんか?
- 「ゲーム・スマホばかりで将来が不安になる・・」
- 「なんでうちの子だけ・・と思うことがある」
- 「なんで何度言ってもわからないの!?」と咎めてしまう」
- 「ついつい「あんたは、何やってるの?」と怒鳴ったり手をあげてしまう・・」
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ゲーム障がいとは?
ゲーム障がいとは、ゲームに費やす時間が長くなり、普段の生活に支障が出る状態です。
子どもは大人に比べて、感情をコントロールする力が弱い傾向にあります。その分、ゲームに依存しやすく、やめたくてもやめられない状態になるのです。
2019年には世界保健機関(WHO)が「ゲーム障害」を新たな国際疾病分類として認定。以下のような症状が1年以上継続する状態を「ゲーム依存症」と定義しています。
【ゲーム依存症の定義】
- ゲームをする時間や頻度をコントロールできない
- ほかの生活上の関心事や日常の活動よりゲームを選ぶほど、ゲームを優先する
- 問題が起きているのにゲームを続ける、またはより多くゲームをする
- 個人、家族、社会、教育、職業やほかの重要な機能分野において著しい障害を引き起こしている
特に小学生や中学生は、ゲーム依存になると学校生活を送るのが難しくなります。早期に対処しなければ、引きこもりや精神疾患などの二次被害を引き起こしてしまうかもしれません。
子どものゲーム依存症は多い
ゲーム依存症になる子どもは、予想以上に多いです。富山大学の小学生を対象にした研究では以下のような結果が出ています。
ゲーム依存(が疑われる児童)は全体で5.6%(男子7.8%、女子3.2%)でした。40人学級の場合、ゲーム依存の児童は2〜3名存在することになります。
その上で、ゲーム依存症になる子どもは「不健康な生活習慣」「親子の関わりが少ない」と結論づけています。そのため、規則正しい生活習慣を身につけ、親との会話を増やすことが、ゲーム障がいから脱却できる対策になるでしょう。
ゲーム依存症(中毒)のセルフチェック
自分の子どもがゲーム依存症なのか、気になる人も多いと思います。
そこでインターネット依存に詳しい、久里浜医療センターで実施されているインターネット依存スクリーニングテストをご紹介します。
【インターネット依存スクリーニングテスト】
- あなたは、自分がネットに心を奪われていると感じていますか。たとえば、前回ネットでしたことを考えたり、次回ネットをすることを待ち望んでいたり、などです。
- ネットを使っている時間をだんだん長くしていかないと、満足できなくなってきていると感じていますか。
- ネットの使用を制限したり、時間を減らしたり、完全にやめようとしたけれども、うまくいかなかったことが何度もありましたか。
- ネットの使用を制限したり、完全にやめようとしたりすると、落ち着かなくなったり、機嫌が悪くなったり、気持ちが沈んだり、またはイライラしますか。
- 使いはじめに考えていたよりも、長い時間オンラインの状態ですごしてしまいますか。
- ネットのために、大切な人間関係、仕事、勉強や出世の機会を失いそうになったことがありますか。
- ネットへの熱中しすぎを隠すために、家族、治療者や他の人たちに対して、嘘をついたことがありますか。
- 問題からのがれるため、または、嫌な気分から解放される方法としてネットを使いますか。嫌な気分とは、たとえば、無気力、罪悪感、不安、落ち込みなどです。
以上の質問で5つ以上「はい」と回答した場合、「インターネット依存の疑い」と診断されます。ぜひ子どもが該当していないか、チェックしてみてください。
子どもがゲームをやめられない原因4つ
子どもがゲームをやめられない原因として以下の4つを挙げてみます。
【ゲームをやめられない原因】
- 現実世界に居場所がない
- 友達とのコミュニケーションツールになっている
- 厳しいしつけの反動
- 発達障がいが関係している
それぞれについて詳しく解説します。
①現実世界に居場所がない
現実社会に居場所がない子どもは、ゲームの世界にのめり込みやすい傾向にあります。友達がいなかったり、家庭環境が悪かったりすると、ゲームだけが唯一の居場所になってしまうのです。
ゲームが好きというより、現実逃避のための行動ともいえるでしょう。特に思春期に差し掛かる中学生は、人間関係で悩みを抱えやすい時期です。
友達や先生と折り合いがつかず、ゲームの世界に逃げ込むようになります。
②友達とのコミュニケーションツールになっている
最近のゲームは、プレイヤー同士が交流できるオンライン通信が当たり前です。LINEでのやり取りだけでなく、ゲーム内で友達と会話したり、交流を深めたりする子どもも増えています。
友達同士でゲームをやると「参加しないと仲間外れにされる」などのリスクが伴います。そのため、友達の関係を保つためにゲームをやっている子どもも少なくありません。
本人だけの問題ではないため、保護者も注意しづらいのがデメリットです。
③厳しいしつけの反動
厳しいしつけの反動でゲームにのめり込む子どももいます。
ゲーム障がいになってほしくないが故に「ゲーム禁止」とルールを決める親も多いです。しかし、親が一方的な制約を設けると、子どもは「ゲームがやりたい」という欲求が増していきます。
その結果、ゲームを解禁した時に、蓄積された欲望が抑えきれず、歯止めが効かなくなってしまうのです。特に子どもの意見を聞かずにルールを設けている保護者は注意が必要です。
④発達障がいが関係している
ゲームをやめられない子どもはたくさんいます。しかし中には、発達障がいが原因でゲーム障がいになる子どももいるのです。これは神経伝達物質の分泌の不安定さによるものであり、足りない部分をゲームに求めてしまう傾向があるためと考えられています。
子どもがゲーム障がいにならないために親ができる予防策5つ
子どもがゲーム障がいにならないための予防策や治し方は以下の通りです。
【ゲーム障がいの予防策や治し方】
- 根本の原因を明確にする
- ゲームのルールを決める
- 五感を使った体験をさせてあげる
- ゲームを始める年齢を遅くする
- 症状が悪化した場合は病院で治療
それぞれについて、詳しく解説します。
①根本の原因を明確にする
まず大前提として、子どもが依存症になる原因は「ゲームのせい」ではありません。ゲームを制限するのではなく、根本の原因を明確にするのが先です。
まずは、子どもがどんな悩みを持っているのか知ることから始めましょう。一番大切なのは親子間の会話です。会話が増えれば子どもも相談しやすく、悩み事も打ち明けやすくなります。
「ゲームは悪」と考えるのではなく、何が原因でゲームをしているのか、親が考える機会を設けてみましょう。
②ゲームのルールを決める
ゲームを健全に楽しむために、ルール決めを行いましょう。
そして、親は子どもと一緒にルールを決めてください。親が一方的に決めると、子どもは納得がいかず、隠れてゲームをやるようになります。一方、自分で決めたルールであれば、責任感が生まれ、守ってくれるようになるでしょう。
ルールは「時間」と「場所」を決めるのがおすすめです。
【ルールの一例】
- 1日90分まで
- ゲームはリビングでする
- 遊び終わったら親に渡す
このように子どもが納得できる形で、ルール作りを行ってみてください。
③五感を使った体験をさせてあげる
五感を使った体験は、子どもに興味を持ってもらいやすく、ゲーム依存脱却に効果的です。
ゲーム以外にも、子どもが楽しめる遊びはたくさんあります。
【五感を使った遊び】
- 親子で料理をする
- 海や山でキャンプをする
- 公園で運動をする
外へ出て遊べばゲームの誘惑もなく、思い切り楽しめます。五感を使った実体験は、想像力や表現力が豊かになり、学校生活にも良い影響を与えてくれるでしょう。
④ゲームを始める年齢を遅くする
ゲームを始める年齢が遅いほど、ゲーム依存症になる割合が低いといわれています。
久里浜医療センターの研究では以下のような結果が出ています。
ゲーム障害の疑いのある若者(10~29歳)は、男性が7.6%、女性が2.5%、平均5.1%。とくに年齢が低い男性で多くなっています。
要するに、年齢が低いほどゲームにのめり込みやすいのです。よって、ゲームを始めるなら、小学生よりも中学生になってからの方が良いかもしれません。
⑤症状が悪化した場合は病院で治療
ゲームへの依存度が高く、対処し切れない場合は病院での治療をおすすめします。早期に治療を行わないと、学校生活に支障が出るだけでなく、うつ病や睡眠障がいなど、二次障がいへ発展するからです。
基本的には、心療内科で診察やカウンセリングを受けましょう。そして医師との相談の元で、今後の治療内容を考えていきます。
子どもがゲーム障がいにならないために親が行動しよう
子どもの依存症は「ゲームが原因」ではありません。根本的な問題を明確にし、正しく対処していくことが大切です。
またこれからゲームを与える場合は、子どもとルールを考えて、健全に向き合っていきましょう。ぜひ子どもとの対話を通じて、ゲームとの付き合い方を考えてみてください。
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