反復学習が苦手な子ども必見!コミュニケーションツールとして使う漢字の学習のコツ

漢字の学習と言えば一般的には反復学習ですが、反復学習が自分に合うお子さまもいれば、反復学習が合わずに負担に感じるお子さまもいます。「すらら」のお問い合わせ窓口には、なかなか漢字を覚えられないというお悩みや、反復学習が苦手なので他にも漢字を学習する方法がないかというご相談が多く寄せられています。

そこで、本記事では漢字の反復学習が苦手な子どもたちが日常生活での「コミュニケーションツール」として漢字を活用するために、書き順や「とめ」「はね」「はらい」の正確さにばかり注目せず、お子さまの認知特性に合わせた学習法で漢字を楽しく学ぶ方法を解説します。お子さまの漢字を苦手な気持ちが、漢字嫌いになったり、さらに勉強全般を嫌いにならないためのお役に立てましたら幸いです。



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書き順や「とめ」「はね」「はらい」はなぜ必要なのか

小・中学校で「漢字を習う」ことを目的とする授業には、国語があります。そして、国語の一部に書写の授業があります。書写と国語はそれぞれ異なる教科書があり、目標も異なります。では、なぜ、国語と書写のどちらの授業でも書き順や「とめ」「はね」「はらい」が重要視されているのでしょうか。

書写には文字を正しく整えて一字ずつ書き写すという目的がある

まずはじめに、書写の授業の目的について考えてみましょう。書写とは、毛筆や硬筆を用いて、お手本を見ながら文字を整えて丁寧に書き写す授業です。そこで、迷いのない運筆のために、文字を書きやすくし、読みやすくして全体的な文字のバランスを整えることを考慮して決定された書き順が必要となります。さらに、お手本を正確に書き写すことが書写の目的なので、お手本通りの「とめ」「はね」「はらい」はとても重要になります。

国語の授業で必要な「コミュニケーションツールとしての漢字」

このように、国語の授業の一部である書写にのみ文字を整えてお手本のように丁寧に書き写すという目的があり、授業の差別化をはかっています。しかし、なぜ国語の授業でも文字を整えて丁寧に書き写すことを重要視することが多いのでしょうか。

次は、国語の授業の中で行われる漢字のテストでの正誤判断のあいまいさをテーマにした議論が記されている文部科学省と文化庁の見解について解説します。

国が推奨する漢字指導の在り方

では、文部科学省ではどのように漢字学習を推奨しているのでしょうか。漢字の字体・字形について、これまでに多くの議論が重ねられてきました。文部科学省「学校教育における漢字指導の在り方について」(平成28年3月10日)には、次のように記されています。

一方、児童生徒の書く文字を評価する際には、従来から、「常用漢字表」の考え方を踏まえた柔軟な評価をするように促してきたところでありますが、文字を一点一画、丁寧に書く指導が行われる場合など指導の場面や状況に応じて、指導した字形に沿った評価が行われる場合もあることは勿論であります。
文部科学省としては、引き続き、児童生徒が、標準的な字体による漢字習得を通じて、生涯にわたる漢字学習の基礎を培うとともに、将来の社会生活における円滑な漢字運用の能力を身に付けていくことができるように、取り組んでまいりたいと思います。

文部科学省による漢字指導の在り方についての詳細はこちら▼

文部科学省「学校教育における漢字指導の在り方について」(平成28年3月10日)

さらに、文化庁・文化審議会国語分科会漢字小委員会「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)について」(平成28年)では、漢字の正誤の判断についての質疑応答があり、次のように具体的に回答しています。

字の細部に違いがあっても、その漢字の骨組みが同じであれば、誤っているとはみなされない。

文字の整い方は,原則として,正誤の判断とは別の評価です。評価対象の字形が読みにくいとしても,その漢字の骨組みが認められるのであれば,誤りとはいえないでしょう。

文化庁による漢字の正誤判断についての詳細はこちら▼

文化庁「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)について」

つまり、漢字の正誤判断は、その漢字の骨組みが認められるのであれば、正解にする可能性が高い、という判断基準となっています。

漢字の学習をする中で、漢字を整えて丁寧に書くことができるお子さまはぜひその自分自身が持つ力を伸ばし、さらに美しく読みやすい漢字を書きながら楽しく漢字学習を継続していくことが重要になります。しかし、漢字を整えて書くことに集中するのが苦手なお子さまや、漢字を覚えられない、漢字が苦手、漢字が嫌いと漢字の学習に興味を持てないお子さまは、どのように漢字を習得すればよいのでしょうか。

そこで、次は、反復学習が苦手なお子さまが反復学習以外の自分に合う漢字学習法を見つけることができたら、どのようにコミュニケーションツールとして漢字を使いこなせるようになるかについて解説します。

漢字をコミュニケーションツールとして活用するメリット

①漢字が記憶に残りやすくなる方法

漢字の学習を効果的に進めるためには、単語や個別の漢字だけを覚えるのではなく、文章全体の中で学ぶ方法が効果的です。文章の流れから漢字の意味を理解し、イメージと結び付けることで、より記憶に残りやすくなります。

たとえば、絵本や児童小説の文章中にある漢字を通じて、「この漢字はこういう文脈で使われるんだ」という学びを得ることができます。子どもの興味を引き出す物語を選ぶと楽しく学習が進むだけでなく、漢字に対する心理的な負担や抵抗感を下げることができる可能性があります。

さらに、子どもが心惹かれるテーマ(動物、食べ物、季節など)に関連した文章を使用することで、一層具体的なイメージが湧き、効果的な学びを進めることができます。これにより、ただ書き取りを繰り返すだけでは飽きやすい学習を変化に富んだものにできるかもしれません。

②身近な生活の中で使える漢字

漢字をコミュニケーションツールとしてとらえる際に重要なのは、実生活の中でその漢字を活用するシーンを明確にすることです。漢字を使った実践的なコミュニケーションを通じて、自然に反復学習がなされるため、漢字に親しみを持つようになります。

たとえば、国語の授業で学習する手紙の書き方の中で、宛名に使われる「様」という漢字は日常生活で目にすることが多くあります。学習した漢字が、実は身近な場所で多く使われていることを知り、それが誰かとコミュニケーションをとるときに活躍することに気付くと、コミュニケーションをとるために漢字を学習したいという意欲につながるのではないでしょうか。

漢字の見た目にこだわらず骨組みを覚えることに重点を置く

漢字の反復学習が苦手な子どもは、様々な学習をする中で多くの困りごとや複雑な気持ちに直面しています。「何度も練習しているのに覚えられない」と、自己評価が低くなることで自信を失ってしまったり、正確さを求めるあまり「とめ」「はね」「はらい」といった細かい筆順や書き方に目が行きがちな指導になり、心理的なプレッシャーが学習そのものを嫌がる原因になるかもしれません。特に幼い頃から過度に細かい部分を強調されると、「失敗したくない」という気持ちが強くなり、挑戦そのものを避けるようになる可能性もあります。そして、ただ反復することに楽しさを見出せず、「つまらない」と感じることで、学習意欲そのものが失われることも少なくありません。

大切なのは、最初から完璧を求めないことかもしれません。たとえば「きちんと書くこと」よりも「まず書いてみること」に重点を置くことがおすすめです。子どもが漢字を書く際に褒めるポイントを見つけ、ポジティブなフィードバックを与えることで、やる気を引き出すことができます。こうした環境は学習のハードルを下げ、リラックスした気持ちで漢字に向き合えるきっかけとなります。

そこで、子どもが漢字の反復学習が苦手でなかなか覚えられない場合、漢字に対する視点を変えることがおすすめです。漢字の見た目に重点を置くのではなく、コミュニケーションをとるために漢字を読む、書くことが重要なのだと考えるのです。すると、漢字を書き順通りに書いていなくても、「とめ」「はね」「はらい」がお手本通りではなくても、漢字を読むことができれば本を読んだり自分の意見を書いて相手に伝えることができるようになります。

次は、子どもに合う楽しい漢字学習法の探し方を紹介します。

反復学習とそれ以外の漢字学習法

では、漢字を覚える方法にはどのようなものがあるのでしょうか。書き順通りに形のイメージを声に出しながら書くことで覚えやすい子どもがいれば、はじめに漢字を見たあと、少し形の間違った漢字を見てどこが違うかを考えながら正しい漢字の形を覚えるのが得意な子どももいます。また、漢字のパーツをまず覚えて、それを組み合わせることで漢字の形を覚えるのが得意な子どももいます。

これは、認知特性の中の認知処理様式である「継次処理」「同時処理」のどちらが優位かによって覚えやすい方法が異なるため、自分に合う漢字学習法が異なるためです。どのような覚え方が得意なのかを知り、負担を減らして楽しく漢字を学習できるようにすることがおすすめです。

情報を順番に処理していくのが得意な継次処理

継次処理とは、情報を順序立てて一つずつ処理するスキルを指します。継次処理が得意な子どもは、ステップを踏んで行う反復学習や書き取り練習に適しており、一般的な学び方でも高い成果を上げる傾向があります。

すらら漢字アドベンチャー:「様」こえにだしておぼえる

一般的な反復学習を苦手に感じない子どもの場合、書き順に沿って漢字の書き方を声に出して覚える方法が合うかもしれません。そこで、すらら漢字アドベンチャーでは、「こえにだしておぼえる」をおすすめしています。

漢字アドベンチャー「様」こえにだしておぼえる

反復学習が苦手な同時処理

一方で、同時処理が得意な子どもは、情報を全体的に捉えたり大きな枠組みの中で処理したりするスキルを持っています。このタイプの子どもたちは漢字学習において「全体の流れ」や「目的」が見えないと学習意欲を保つことが難しい場合があります。

例えば、ただ単に文字を繰り返し書き続ける反復学習では、目的や意味を実感しづらく、「なぜこれをやる必要があるのか?」という疑問を抱えやすいかもしれません。同時処理が得意な子どもには、漢字を具体的なイメージやグループごとに関連づけて学ぶ方法が適している可能性があります。

すらら漢字アドベンチャー:「様」まちがいさがしでおぼえる

そこで、すらら漢字アドベンチャーの同時処理が得意な子どもにおすすめしている「まちがいさがしでおぼえる」では、まずはじめに、次のような漢字の成り立ちを学習します。

漢字アドベンチャー「様」のなりたち

漢字の成り立ちのレクチャーでは、たとえば「木」という漢字に「木」のイラストを描き加えてイメージしやすくします。

そして、漢字の成り立ちを学習した後、次のように、少し間違った漢字を見てどこが間違っているかを探す「まちがいさがしでおぼえる」で正しい漢字の形をしっかりと記憶に定着させていきます。

すらら漢字アドベンチャー「様」まちがいさがしでおぼえる

 さらに、すらら漢字アドベンチャーでは、漢字を学習する順番を独自に研究し、使われる場面が似た漢字のグループや形が似た漢字のグループなどに分けて、漢字が実際に使われる場面を想定しながら学習し、覚えた漢字を実際に使えることを目指しています。

「様」という漢字は、手紙に関する漢字を関連付けながら学習していきます。

すらら漢字アドベンチャー:「様」パーツのくみあわせでおぼえる

さらに、同時処理が得意な子どもには「パーツのくみあわせでおぼえる」漢字学習法もおすすめしています。

すらら漢字アドベンチャー「様」パーツのくみあわせでおぼえる

2つに分けたパーツを組み合わせて漢字を完成させるところからはじまり、さらに細かくパーツを分けても漢字を完成させることができるように繰り返し学習することで漢字の形をしっかり覚えることを目指しています。

まとめ

漢字学習が苦手な子どもでも、その学びをコミュニケーションツールとして活用することで、生活や社会の中で実用的に使える力を育てることができます。反復練習が負担になりやすい子どもに配慮し、文脈やイメージを活用しながら漢字を学習する方法を取り入れることが大切です。また、反復学習や書き順、「とめ」「はね」「はらい」などの細部を指摘する学習ではなく、楽しいコンテンツを活用しながら「書くこと」だけではない多角的な学び方を実践してみることがおすすめです。

漢字嫌いが勉強嫌いに繋がらないような支援をしながら、ぜひお子さまの学びを応援してみてください。



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